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まん延防止等重点措置、緊急事態宣言と飲食店にとっては厳しい日々が続いています。
そんななか、最近、進化していると話題になっているのが「ホットスナック」。
コロナ禍における飲食業界の生き残りをかけた切り札となるのか。
ヒントを探ってみましょう。目次
ホットスナックの定義とは?
ホットスナックに明確な定義はありませんが、一般的にはコンビニなどで売られている、揚げ物などの温かい軽食のことを指すことが多いようです。
当初は加工されたものをただ温めた“インスタント・フード”感が否めませんでしたが、近年は店内で調理をすることも珍しくなくなり、味は格段にアップしています。
またコンビニ各社ではオリジナル商品を次々と企画して、ヒットに結び付けています。飲食店のホットスナック、中華街では当たり前?
中華街を歩くと目に入るのは、テイクアウト専門のお店の多さです。
現在はコロナの影響がありますが食べ歩きをしながらの散策は、この街のスタンダード。
メニューで目立つのがホットスナックの類でしょう。
代表的なものは豚まんですが、シュウマイが串刺しになったものやカップ入りの汁物もあります。
このように工夫次第で、ホットスナックのメニューは幅が広げられることがわかります。何を売ればいい? 人気のホットスナックメニューは?
私たちにとって身近な存在となったホットスナックですが、具体的には今、何が売れているのか。
コンビニをベースに見ていきましょう。チキン
ホットスナックとして、まず挙げられるのがチキンでしょう。
フライドチキンや、唐揚げ、ナゲットといったバリエーションも豊富です。
商品クチコミサイト「もぐナビ」のデータを基にランク付けしたコンビニ3社の人気ホットスナックを見ても、上位20位のうち、実に8つがチキン関係。
ローソンのロングセラー商品「からあげクン」も、「チーズ」「レッド(ピリ辛)」「レッド10倍味」の3種がランクインしています。
こうしたマーケットの状況を考えると、最近、唐揚げ専門店が爆発的にヒットしているというのも納得できるのではないでしょうか。アメリカンドック
サービスエリアなどでもおなじみのアメリカンドッグは、ほんのり甘い生地とソーセージの組み合わせでおかずと主食が一度にとれ、小腹がすいたときにはぴったりの一品。
オーソドックスな食べ物ですが、韓国発のチーズドッグのように、一手間加えることでブームを起こすポテンシャルを秘めているのかもしれません。フランクフルト
1本でも十分インパクトのあるフランクフルトは、ホットスナックの定番中の定番。
家庭のウインナーにはないサイズ感が売りですが、シンプルなだけに、味のごまかしが効きません。
逆に言えば、素材や味付けなどに一工夫すれば、他店との差別化が明確に打ち出せる商品となりえるでしょう。フライ
チキン以外にも、総菜になるさまざまな揚げ物メニューがあります。ローソンの「サーモンチーズフライ」やファミリーマートの「厚切りハムカツ」、セブンイレブンの「揚げじゃがまるくん」など、各社が独自の商品展開を見せています。
おやつやつまみに留まらず、毎日の夕飯のおかずに利用されることも増えているので、既存の飲食店が最もトライしやすいジャンルかもしれません。
例えばイタリアンなら、テイクアウトというと「パスタとサラダのセット」といったパッケージにしがちですが、「ライスコロッケ」や「タコのフリット」などの単品商品をメインに押し出してみてはどうでしょう。
コロナ禍で「せめておいしいものが食べたい」「もう料理のレパートリーがない」と困っている、新しい客層を開拓できる可能性があります。焼き鳥
ファミリーマートのヒット商品といえば「炭火焼きとり」。
希少部位の鳥のハラミやヤゲン軟骨を使うなど、コンビニとは思えないこだわりの食材を使っているのが特徴です。
また、変わり種としては、鴨の希少部位を使った「薫製あい鴨串」や、鳥の胸肉を皮で巻いた「だきみ」も人気です。
焼き鳥専門店も驚く商品展開ですが、例えば、串もので女性に人気の「ミニトマトの豚バラまき」などは、やはり作り置きには向かないので飲食店にアドバンテージがありそうな一品。縦型のカップにミニサイズの串を4本入れたローソンの「焼き鳥盛り合わせ」を参考に、野菜スティック感覚で女性が手にとりやすいパッケージにするのも良いかもしれません。肉まん
秋冬の定番といえば肉まん。なかでも餡まんは長らくの人気商品でしたが、現在ではセブン・イレブンの『とろ~りチーズのもちっとピザまん』に代表されるような、よりスナック感覚で食べられる種類も増えてきました。他にも「つぶつぶつぶつぶコーンポタージュまん」は中身の斬新さで話題になったのは記憶に新しいところ。また、通常より一回り大きいサイズのジャンボ肉まんもありますが、ターゲットをどこに置くかによってサイズ展開が決まりそうです。
ポテトフライ
ポテトフライで口コミの上位をいくのが、ミニストップの「Xフライポテト」。ポテトを表面積が大きくなるようにX状にカットすることで、よりサクサク感が増すのだとか。コンビニには珍しく、ディップソースもついてくるなど、満足感もあります。サイドメニ
ューにポテトフライがある飲食店も多いと思いますが、フレイバーのオリジナリティに加え、より揚げたてに近いものを提供する方法を考えてみましょう。
おでん
こちらも冬の風物詩になっている、コンビニのおでん。コロナ禍では感染予防の観点から販売が難しいと思われていましたが、あらかじめ小分けにした「カップタイプ」のものや、定番の具材を組み合わせた「セット商品」を用意し、手軽に注文してもらえるような工夫をしています。こうしたアイデアはさすがコンビニ。参考にしたいところです。
コロナ過での販売方法は「気軽」と「手軽」がキーワード
テイクアウトのメニューを用意しても、なかなか売上があがらない…そんな悩みを抱える飲食店も多いようです。
この場合、コンビニのようなホットスナックのブースを店の入り口や外に設置するのも一案。
気軽に購入できると好評です。
SNSや看板等で情報を得ても、なじみのないレストランでは中まで入りにくいものですが、通りがかりに直接目に触れる機会があれば、「一つ買ってみよう」という強い動機付けになります。
また、ホットスナックといえば、無人のサービスエリアなどに設置された自動販売機で売られていることもあります。
その自動販売機が今、店員と直接接触しなくて済む方法ということで、非常に注目されています。
クレープやシフォンケーキなどのスイーツ系から、「自宅で名店の味が再現できる」と話題の冷凍ラーメンまで、さまざまな業態が導入。
技術が向上し、冷たいものは冷たく、温かいものは温かく提供することが可能なので、いろいろなメニューへの応用が期待できます。
いずれも、お店の味を知ってもらえることで、コロナ後を見据えたPRにもなります。ホットスナックの手軽さ、気軽さを、ぜひマーケティングに生かしてみてください。
この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。- NEW最新記事
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