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大学在学中に日本初となるフレンチトースト専門店を開業!過酷な状況からヒットを生み出す秘訣は?
常にアンテナを張って鮮度の高い情報を手に入れ、自分たちの生活の中に「あったらいいな」を考える。つねに、型にはまらず斬新なものを。
- 平井 幸奈/Foru Cafe(フォルカフェ)
自分の“好き”にまっすぐに行動し、突き詰めた先に見つけた「日本初のブリュレフレンチトースト専門店ForuCafeを開く」という夢を大学在学中に実現した平井幸奈さん。そのあとも夢はどんどん広がり、ドラフトコーヒーFORU COFFEEを広め、自家製グラノーラFORU GRANOLAの販売でも話題を集めている。革新的な女性経営者の道を歩む平井さんは、若さや性別といったともすればハンディになりがちな部分を強みに変えて、いかにして成功を手に入れたのだろうか?
学業と両立して起業!好きなことだからこそ乗り切れた
ーー学生時代の飲食店でのアルバイトをきっかけに、その世界の虜になったそうですね。
もともと食べることや、自分が作ったものを食べてもらうことが好きでした。大学生になって自由な時間ができたのでバイトに熱中して飲食店を転々としていたんです。それまで勉強はたくさんしてきたのにバイト先ではまったく仕事ができなくて、はじめは怒られてばかりだったのですがドMな私はすごく面白い世界だなって(笑)。いかに効率よく洗練された料理を作り、お客さんに「美味しい」を届けるか、その一連の仕事は“考えるスポーツ”みたいで面白くて。この世界にのめり込んでいきました。ーーでは実際に「飲食店を開業するぞ!」と腹を決めたのはいつごろですか?
もともとForuCafeを立ち上げる前に1ヵ月に1回、日曜限定でフレンチトーストの専門店を開いていました。それが1ヵ月前から100人のご予約で埋まるようになったんです。そこで単発ではなく継続したい、ビジネスとして成り立たせたいと考えて、ForuCafeを開くことを決めました。実際にカフェを開く前からオペレーションが確立できていて調理のフローや、必要な材料、機材が見えていたことは良かったです。広報の面でも、お店を開く前から数百人の人がお店の味を知ってくれていて、SNSなどを通して応援してくださっていたことも心強かったですね。ただ毎日の営業になると苦労もありました。最初は閑古鳥が泣く日も度々あって「20歳で400数十万の借金を抱えてこのまま失敗してしまったらどうしよう」って不安でしたね(苦笑)私が女で若いこともあって足元を見られ、取引先から高い額で商品を仕入れていたことや、理不尽な言いがかりをつけられて怒鳴りこまれたこともありました。学校との両立も大変で、朝授業を受けてからダッシュで来て朝から晩までお店に立っていましたし、テスト期間中は寝る暇がありませんでした。それでも、好きなことだからこそ乗り切れたと思います。「日常生活の中であったらいいな」をカタチにする
ーーそんなForu Cafeも4年目になり、今ではフレンチトーストだけでなく自家製グラノーラやドラフトコーヒーなどでも注目されています。次々にヒットを生み出す秘訣は?
常にアンテナを張って鮮度の高い情報を手に入れ、その情報を手繰り寄せて自分たちの世界に落とし込むことです。そして、私たちが日常生活の中であったらいいな、と考えたものを次々と商品化しています。例えばドラフトコーヒーとの出合いはシンガポールでした。1ヵ月間現地でグラノーラを販売していたんですけど、横でビールサーバーからコーヒーを注いでいるおじさんがいたんですよ。飲んでみたらクリーミーな新食感ですごく美味しくて。調べてみるとアメリカ発祥で流行っていることがわかったので絶対日本でも流行る!と考えました。ただこのサーバーは輸入する障壁が高かったので、アメリカ人の友人をアドバイザーとして迎え入れ、日本でオリジナルのコーヒーサーバーを開発しました。これを去年リリースしたところ導入したいという引き合いを多くいただいています。飲食業の展開として店舗展開ではない、型にはまらない展開を目指しています。結婚して、見える世界が変わってきた…
ーー精力的にFORU STYLEのブランドを拡大してきた平井さんですが、最近ご結婚されたそうですね。今後お仕事のスタンスはどう変化していくのでしょうか?
「女子大生起業家」という肩書きが取れ、結婚をしてより本質が問われるタイミングだと思うので気を引き締めています。私生活の変化で、見える世界は変わってきました。それもまた事業に反映していきたいですし、会社としては私が率先して女性が働きやすい会社に育てていきたいと考えています。
今後は、既存事業の伸びしろを最大限伸ばし育てつつ基盤を固め、来年度は「日本の食」にフォーカスをした新店舗をオープンしたいと考えています。ForuCafeは私たちにとって、0号店です。
事業を立ち上げるということは、「自由に未来を描ける」ということです。女性にとっても、新しいライフスタイルを確立するためのひとつの手段だと思っています。ForuCafe http://forucafe.com/
FORU GRANOLA https://www.forugranola.com/平井 幸奈
1992年生まれ、広島県出身。株式会社フォルスタイル代表取締役。アルバイトをきっかけに料理の世界に魅了され、その熱意で大学在学中にワーホリで訪れたシドニーの「bills」本店でスタッフとして働いた経験を持つ。帰国後は料理教室やケータリング、カフェプロデュースなどを手がけ、2013年の大学3年時にブリュレフレンチトースト専門店『Foru Cafe』を開く。
Foru Cafe(フォルカフェ)http://forucafe.com/
東京都新宿区西早稲田2丁目4-26 1F「五感を刺激するフレンチトーストを作りたい!」という熱い想いを胸に、オーナー平井さんが生み出した“とぅるん、パリッ”の新食感のブリュレフレンチトースト専門店。素材選びからとことんこだわり抜いて作られた料理の美味しさはもとより、フォトジェニックな見た目に惹かれた女子を中心に人気に火がつき、SNSやメディアなどでも紹介される人気店に。
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