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「毎日楽しいがここにあった!」専業主婦では味わえない、カフェ開業の物語

家族のコミュニケーションはもちろん、今ではお店に来てくれるお客様みんなと友達。開業したことで人生が豊かになったんです。

  • 小池 優子/little pool coffee(リトルプールコーヒー)

 「毎日楽しいがここにあった!」専業主婦では味わえない、カフェ開業の物語_記事画像

専業主婦、未経験からのカフェ開業。女性目線で考える家事と仕事の両立、お子さんを抱えるママならではの働き方を伺いました。

専業主婦からカフェ開業!カフェでの仕事が天職だった

ーーお子さんもいらっしゃるお母さんだとお聞きしました。なぜカフェを開業しようと思ったのですか?
私、もともとは専業主婦だったんです。下の子が保育園に行くようになり、手が空いてしまうので、週に3日ほどパートでもしようかな、と考えていました。そんな時、主人がパートとかではなく「何か自由に、自分がやりたいこと、思うことをやってみたら?」といろいろ提案をしてくれて。その中で、コーヒーというか、カフェがピンときて(笑)「コーヒーって、なんかおもしろいことできそう。」と思うようになったんです。
ちょうど同じタイミングで友人夫婦が喫茶店を始めたので、その喫茶店にコーヒーを飲みに行き、そこでコーヒー豆屋さんを教えてもらい、すぐにそのコーヒー豆屋さんと打ち合わせをし、3ヵ月後にはもう自分のお店をオープンしていました。何もかも急展開で話が進んでいったのですが、不思議と楽しくて。直観で「おもしろそう」と思っただけですが、天職だったのかもしれませんね。

専業主婦からカフェ開業!カフェでの仕事が天職だった

ーー短い期間で開業されたわけですが、カフェを開くため知識などは、どのように得られたのですか?
開業について特別な勉強とか修行(笑)とかはしていないです。飲食店の開業はほとんど事務手続きなので、それは調べながらやっていきました。勉強したのはラテアートとお菓子作りですね。ラテアートは講習会に行って勉強しました。技術を学べたのはもちろんですが、そこでの出会いが、開業に役立ちましたね。ラテアートの講習会は、コーヒーに興味ある人たちが集まるので刺激にもなるし、知らないことをいろいろ教えてもらえました。そこで知り合いになった子に手伝ってもらったりして、結局、その子とオープンまで1ヵ月くらい、コーヒーの淹れ方など猛練習しました。それと並行して、お菓子作りの勉強を独学でしたのですが、お菓子作りは試行錯誤の繰り返しでしたね。自分が納得のいく理想の味になるようオープンまで毎日レシピを考えて、実際に作り、少しずつオリジナルのレシピを増やしていきました。私はお菓子メインに、その子はコーヒーの知識が豊富なので、コーヒーをメインにといった形で、いいバランスが取れていたのもよかったかもしれません。

カフェで「酵素」や「米こうじ」!?開業時のコンセプトは“自分が好き”ということ

ーーコーヒー以外にも「酵素ジュース」」「米こうじ甘酒あずきラテ」といった少し変わったメニューがありますが、メニューはどのように考えましたか?
基本的に自分が好きなもの、美味しいと思ったものをメニューにしています。コーヒーに関しては、豆の種類や、豆の煎り加減などは固定せず、その時々で自分の気に入っているコーヒーを出していますね。酵素や米こうじの甘酒を使ったメニューも基本は「自分が好き」ということ(笑)。あとは、女性のやっているお店なので、何か身体によいものを、と思って考えました。自由にメニューを考えて、変えられることは自分のお店を持つうえでの楽しみでもあります。

カフェで「酵素」や「米こうじ」!?開業時のコンセプトは“自分が好き”ということ

ーーオープンから約1年が経って、よかったこと、苦しかったこと、どんなことがありました?
初めはすごく構えてしまっていましたね。専業主婦からいきなりお店で接客をするということだったので、緊張と「どうなっちゃうんだろう……」といった不安もかなりありました。家庭と仕事との両立で、戸惑いも多かったです。1年経った今では、本当に楽しくやっています。お菓子を作ったり、コーヒーを淹れたりももちろん楽しいですけど、もともと人と話すのが好きなので、接客することが特に楽しいですね。家にいたら絶対に出来ないですし。それと、お店を始めたおかげで、友達がすごく増えましたね。一番よかったことは、それかもしれないです(笑)

「100%じゃなくていいんだ」カフェ開業後の心境の変化とは?

ーーお店を始めてからお子さんに変化はありましたか?
お店を始めてから「ママ、怒らなくなったね。」と言われるようになりました。専業主婦でずっと家にいると家庭にしか目がいかないので、ちょっとしたことでつい怒っちゃう。それが、お店を始めて周りがよく見えるようになり、気持ちが穏やかになった気がします。

「100%じゃなくていいんだ」カフェ開業後の心境の変化とは?

ーーすごい!意外な効果があるものなんですね。家庭と仕事との両立、大変だと思いますが、どのようにうまく立ち回っているんですか?
専業主婦だったので、始めるまでは24時間家事と育児をやっていたわけですが、それが急に朝8時半に家を出て、子どもを保育園に連れて行ってからお店に出て、家に帰るのが6時半頃という生活スタイルに変わり、家のことをする時間が短くなって、できていたことが100%できず苛立つことがありました。でも、考え方が徐々に変わってきたんです。家事って、自己満足なところあるじゃないですか?「まあいいか」「100%じゃなくてもいいんだ」と思えるようになって。それからは、本当に楽しく仕事ができるようになりました。仕事と家庭どっちも100%でやろうと思うと、身体も気持ちも持たないですけど、周りに頼ってみたり、自分がよしとするハードルを下げることで格段と楽になりました。
また、時間が限られているので、いろいろ効率もよくなりましたね。昔は1日かけてだらだらやっていたことを1~2時間で済ましたり、意外とできるもんですよ。

小池 優子

小池 優子

東京都出身。大学卒業後、海外留学、会社員、ネイリストを経験した後、結婚。
結婚、出産後は専業主婦として家事と育児に専念していたが、息子が保育園に入るタイミングでカフェ開業を決意。2016年5月1日にlittle pool coffeeをオープンした。

little pool coffee(リトルプールコーヒー)

little pool coffee(リトルプールコーヒー)http://littlepoolcoffee.com/
東京都港区南青山3-8-26 パートナーズ表参道1F

東京メトロ表参道駅から徒歩5分、青山通りから路地に1本入った閑静な通りに佇むカフェ。店先には外観を彩る植物が植えられ、手作りのウッドチェアやテーブルは店の雰囲気を醸し出している。メニューにはコーヒーの他にも酵素や麹を使った体に優しいメニューや手作りの焼き菓子も用意されておりオーナーさんの温かみが感じられる。

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