【埼玉・秩父 大将】セミナー参加で開業が一気に現実味。本、インターネットで猛勉強し独立開業

埼玉県・秩父市。自然豊かなレジャースポットや、たくさんの名物、名産があり、また人気アニメの舞台になったことで一躍注目を集めたこの場所に、今回取材に伺った「居酒屋大将」があります。店主の新井さんは独立するまで居酒屋に勤めていましたが、開業することをまったく考えていなかったそうです。しかし、現店舗の大家さんからの一言で「独立開業」を意識するようになりました。
新井さんにオープンまでの道のりをお聞きしました。

意外なきっかけで物件を見つけ店舗をオープン

――お店をオープンしたきっかけを教えてください。
今の店舗があるビルの向かいにドラッグストアがあるんですけど、開業する前にたまたま買い物に行き、戻ってくるときに2階をふと見たら「テナント募集」と書いてあったんです。
このときは自分でお店をやるなんて考えてもいなく、ただ単純に流行っていたのになんで閉店したのかな？と疑問に思って大家さんに聞いてみたんです。
そのお店自体はいろんな事情があって閉店したようなのですが、大家さんから「ここでやってみる？」と声をかけてもらいました。
店舗開業なんてほんとに考えていませんでしたが、でも、独立するイメージをしたらその気持ちがどんどん膨れ上がってしまったんですよね。
家族や友人に相談したら「やってみたら」と言ってくれましたし、最終的にはその言葉に後押しされて開業を決意しました。

USENのセミナーに参加し、本でも開業について猛勉強

――USENのセミナーに参加されたとお聞きしました。
独立開業前は居酒屋に勤めていて、そのお店に勤めながら物件を契約してしまったんです。
でも物件はありますが、融資をはじめ、どうやって開業まで進めていくのかわからない部分が多かったんです。
そこでインターネットで検索して「USENの開業サポート」が無料で相談できると知って連絡してみました。
いろいろと相談していると「今度セミナーがあるので来ませんか？」と誘っていただいたんです。
参加したのは内装業者のセミナーでしたが、排気と吸気の関係…これをやらないと酸欠になるなど、自分の知らないことがたくさんあり、すごく勉強になりましたね。
ただ、お金もかかるし「やばいものに手を出してしまったかな…」と内心では思いました（笑）。
でも、カラ家賃を払っている状態でしたのでもう後には引けません。
USENの田村社長の本「お店を始める前にするべき5つのこと」を熟読して、インターネットで開業の仕方を調べて、日本政策金融公庫に提出する資料を作成しました。
USENで融資をはじめ、さまざまな開業のサポートをしてくれるというのも聞いていましたし、しっかりとアドバイスを受けながら進めた方が確実でしょうけど、家賃も払っている状態でしたし、とにかく早く開業したかったんです。
それで自分で事業計画書の作成を進めていきましたね。
無事融資を受けられることが決まってホッとしましたよ。

お金をかけない居酒屋の作り方。ライブハウスとしても営業できる

――何やら手作りのステージがあるとお聞きしましたが。
予算の都合から内装はほぼ手作りです。
友達にクロスを張り替えてもらったり、友達の紹介で電気工事をしてもらったり。
椅子やテーブルは中古を買ってきて、カウンターの椅子はアマゾンで揃えました（笑）。
冷蔵庫も厨房に入らなかったので家庭用です（笑）。

お店の当初のコンセプトが『ギター居酒屋』だったので、ステージも手作りしましたよ。
でも、『ギター居酒屋』にしたら一般の人があまり来ないんじゃない？という意見があって…。
確かに自分の趣味を押し付けすぎるのもよくないなということで、オープン時には『ギター』を取って『居酒屋』になりました（笑）。
ステージは作りましたけど、普段は衝立として活用できるよう工夫しています。
さらに席数が足りなかったので、アンプの上に天板をおいてテーブルにしたりと、本当に営業しながら必要なものを揃えていった感じですね。
もちろん手作りステージが活躍するときもあって、月に1,2回は貸し切りにしてライブハウスとして活用してます。
そのときは、ライブハウスのような料金制にして、カウンターでドリンクを買ったり、パックに入れたおつまみをテーブル並べて、1パックいくらみたいにしています。
実はこのお店の隣が楽器屋さんなんでこのお店も防音なんですよ。
音を出せる環境は幸いにして揃っていたんですよね。

1件目に選ばれる店舗を目指したい

ーー今後はどのような店舗を目指していきたいですか？
今は常連さんがお客様を連れてお店に来てくれます。
口コミで広がっていったって感じです。
本当に人とのつながりに感謝しています。

でも、今後の目標としては1件目に選んでもらえるようなお店にしたいです。
やっぱり1件目に選ぶお店って予約を入れて行きますよね。
そうなるためにも日頃から料理もサービスも全力でやることが大切だと思っています。
いずれはオープン時間からお客様で埋まっているお店になったらいいですね。

※2019年9月に公開した記事を再編集し掲載したものです。