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20歳の店長が切り盛りするタイ料理店は、本場バンコクで舌修行したお墨付き

お店を開くのはチームプレイだし1人じゃできない...

  • 大木時哉/カオマンガイ16号

20歳の店長が切り盛りするタイ料理店は、本場バンコクで舌修行したお墨付き_記事画像

まるで異国に紛れ込んだかのようなエキゾチックな街並みに溶け込む「カオマンガイ16号」は、タイ人お墨付きの味はもちろん、スタッフの気さくな人柄も手伝ってアットホームな雰囲気が評判のタイ料理店だが、有名グルメ誌の表紙を飾るなど福生の顔的な存在でもある。若干ハタチながらその人気店を切り盛りする大木時哉店長から、人気店の店長としての心得を聞く。

タイでの研修ではタイ料理を食べまくり!現地を見ているからこそ、料理に説得力が出る!

――店内はまさにタイの屋台のような本格的な雰囲気ですけど、お店作りへのこだわりは?
食器や椅子などの雑貨類はタイに出張や研修で行くタイミングで買い込んでいます。タイの物は作りが甘くて壊れやすかったりするので、買ってくる頻度も高いですね。

――タイに研修に行って、どんなことをするんですか?
僕も今年の2月にタイに研修に行ったんですけど、とにかく現地の料理を食べまくります(笑)。うちは“バンコク屋台料理”なのでとにかく屋台でいろんなものを食べて、「こういう料理があるのか」「こんな味付けがあるのか」と勉強しながら、雰囲気もこみでタイを肌で感じるというのが研修なんです。「タイに行ったことあるんですか?」ってお客さんに聞かれることも多いんですけど、現地を見てきたからこそ料理にも説得力が出るし、伝わるものもあるのかなと思います。

タイでの研修ではタイ料理を食べまくり!現地を見ているからこそ、料理に説得力が出る!

新タイ料理?新しいメニューはどのように開発されるのか?

――今日もスタッフのみなさんで新作メニュー「トムヤム浮き輪鍋」の試食会をされていましたけど、新メニュー開発はどのようにしているんですか?
アイデアはスタッフの1人から生まれるときもあるし、会社のミーティングで意見交換をするなかで生まれることもあるんですけど、どんなものでも試食会とかでみんなに食べてもらっていろいろ意見をもらってからメニューに加えるようにしています。いまお話に出たこの冬の新メニュー「トムヤム浮き輪鍋」も、社員や店舗のミーティングを重ねるなかでカタチになったもので、実際にこういう鍋がタイで食べられるわけではないし、使っている鍋も韓国でよく使われているものなんですけど、試行錯誤の末にできた自信作です。そうやって季節ごとに新しいメニューが考案できるよう、なるべく意識はしています。旬のものを使ったほうがおいしいですし、タイ料理は夏のイメージが定着しちゃっているけど、冬にぴったりのメニューや食材があることを知ってほしいですね。

新タイ料理?新しいメニューはどのように開発されるのか?

アルバイト初日のまかないは、カオマンガイ!スタッフにもタイ料理の魅力を知ってもらう!

――大木さんはタイ料理のどんなところに魅力を感じますか?
うちの暗黙の了解でアルバイトで入ってきてくれた子の最初のまかないはカオマンガイ(ご飯の上に蒸鶏がのった料理)って決まっているんですよ。看板メニューだし、それを美味しいと思って提供してほしいっていう気持ちがあるので。それで僕も高校生でアルバイトとして入ってきたときに最初に食べたのがカオマンガイでそれが初のタイ料理だったんですけど「おいしいなぁ、タイ料理ってこんな感じなんだ!」ってものすごい衝撃を受けたんです。そのあと2回目のまかないで食べたグリーンカレーにもやられて、「うわぁ、こんなにおいしいんだぁ!」ってなって、そこから3回連続でグリーンカレーを頼んでいたんですけど(笑)。パクチーも最初は苦手で、「全然好きじゃないから抜いてほしいな」なんて思っていたんですけど、まかないとして出されて食べるうちに「あれ? 逆にないと物足りなくなってきたぞ」って(笑)。そういう一度食べたら忘れられない、またすぐ食べたくなるような奥深さがタイ料理の魅力なんじゃないかなと思います。

アルバイト初日のまかないは、カオマンガイ!スタッフにもタイ料理の魅力を知ってもらう!

――最後に、店を取り仕切る上で大事にしていることを教えてください。
一番幸せを感じるのはスタッフのみんなが楽しそうに働いていて、お客さんが満足して帰ってくれる瞬間なんです。だからスタッフやお客さんの笑顔が見えると嬉しいし、それだけのために店長をやっています。これからも何よりもお客さんのことを第一に考えて、お客さんが喜ぶことをし続けていれば自ずとお客さんは集まってきてくれるんじゃないかなと思います。あとお客さんの次に大事な物はスタッフだと考えているので、スタッフが楽しく働ける環境づくりにも気を配っています。お店を開くのはチームプレイだし1人じゃできないことなので、スタッフに対しても感謝の気持ちを持って謙虚に接していければ、スタッフも心を開いていい仕事をしてくれるんじゃないかなって。

20歳の店長が切り盛りするタイ料理店は、本場バンコクで舌修行したお墨付き_記事画像4

大木時哉

大木時哉

東京都出身。高校3年の夏休み、軽い気持ちで「カオマンガイ16号」で働き始めるもタイ料理の魅力にどっぷりハマり、高校を卒業後もその道を追求することを決意して社員として入社。料理初心者だったものの持ち前の好奇心で料理の腕前がめきめきと上達し、前任の店長が独立したタイミングで店長に就任。

カオマンガイ16号

カオマンガイ16号https://www.facebook.com/khaomangai.16/
東京都福生市福生2270

店頭のトゥクトゥク(タイで使われる三輪自動車)が目印になった福生のランドマーク的なタイ料理店。平日ランチタイムは看板メニューのカオマンガイなどから選べてごはん、グリーンカレー、スープ、ジャスミン茶がおかわり自由で1000円とリーズナブルな価格設定も嬉しい。昼と夜では違う表情を見せ、夜になるとネオンの看板が灯りバンコクの屋台のような雰囲気に。

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