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ファサードって何?集客のカギがここにある!?

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お店の外観・外装はファサードと呼ばれ、集客の有無を左右する非常に重要なパートです。例えば、カフェの来店動機がお店の外観であったとすれば、これは集客できるファサードだったということになります。お店の見た目の集客には大きなポイントとなるのです。

お店のコンセプトを表現したデザイン

来店する前に最初にお客様の目に入るもの、それがファサードです。
看板だけでなく、入口や正面から見える窓、また建物の色にもこだわることで、それを集客に繋げていきます。飲食店であれば、料理の種類(イタリアンや中華など)によってその国の街並みがイメージできる世界観を表現したり、骨とう品を扱うのであれば、ノスタルジックなイメージにデザインしたりなど、お店のこだわりを外観でアピールするのがポイントです。デザイン性と分かりやすさを兼ね備えることで「イタリアンの本場の味にこだわっていそう」、「おしゃれなアンティークが揃っているのかも」と、入店前からワクワク感を創出させることが大切です。

カラー選びに注意

色は、人に大きな印象を与える要素となります。
例としていくつか挙げてみます。
・赤:注目、情熱的、暖かい、購買意欲、食欲増進、安っぽい、危険
・青:リラックス効果、若々しい、清潔、誠実、クールさ、食欲減退効果
・緑:安心感、リラックス効果、鎮静作用、やすらぎ、平和、自然的
・黄:奇抜さ、開放感、明るさ、幼さ
・ピンク:女性的、ロマンチック、優しい、華やか、繊細、不安定、弱い
・白:清潔、純粋さ、冷たい、空虚、味気ない
・黒:高級感、ゴージャスさ、力強さ、知的さ、不安、暗闇、恐怖

上記はほんの一例ですが、お店のコンセプト、与えたい印象を基に、テーマカラーを決めてファサードに取り入れてみましょう。

ファサードで集客率と売り上げアップ

ファサードはお店のコンセプトを分かりやすく外観に表したものです。例えば、仕事の休憩時間にお昼を食べようとしている一人の男性がいるとします。その男性が気になるお店を見つけたものの、外から見ると何の料理を扱っているのか分からない、カウンター席なのかテーブル席なのか分からない、若い人が多いのか年配の人が多いのか分からないといったように、外観から何も情報を得ることができない状況では男性はお店に入るでしょうか?「新規開拓だ!」と前向きに入店を決める人もいるかもしれませんが、ほとんどの人が他のお店を探してしまうと言えます。
お店の第一印象を決めるファサードが明確でないと、集客率を下げることにつながるため、結果的に売り上げ減少にもつながってしまいます。集客率と売り上げがあまり伸びないと悩んでいるお店の場合には、ファサードに工夫を凝らすことが重要と言えるでしょう。

集客効果が期待できるファサードとは

上記の例を参考にしてみると、集客効果を得られるようにするには、お客さんが入りやすい状況を整えることが第一と言えます。ではどのような状況が整っていればお客さんは入りやすいでしょうか?
例えば、遠くから見ても目立つファサードであれば、「あのお店は何だろう?」と通る人に興味を持ってもらいやすくなります。また、お店の間口が狭いと、お店に入る際に躊躇してしまいますが、間口が広いと安心して入店しやすいです。外観が目立っても、何屋さんかが明確でなければせっかくターゲットが現れても気づかずに素通りするため、何を提供しているお店なのか一目で分かるような工夫が必要です。ただ、お店を構えているだけでは、店の前を通る人の足を止めることはできないため、飲食店であればメニューの看板、物販店であればセールの看板を置くなどの工夫をすると、素通りされにくくなると言えるでしょう。

ファサードを改善する4つのポイント

集客効果が期待できるファサードが分かったところで、具体的にどんな改善方法があるのでしょうか?ファサードを改善する4つのポイントを詳しく見ていきましょう。

ファサードにワンポイントを入れる

例えば、ファサードにワゴンを設置してみると集客に効果的です。ワゴンを設置して本日のおすすめといったように日替わりでおすすめ商品を並べてみると、お店の前を通った人の足を止めることが期待できます。ワゴンを設置する際のポイントは日替わりという点です。毎回同じ商品が並んでいるとお客さんが飽きてしまって足を止めなくなりますが、まめに中身が変わっていると「今日は何かな?」と興味を持ちます。日替わりは並び替えが大変という場合でもなるべくこまめに入れ替えるよう心がけると良いでしょう。

照明を明るくする

店内だけでなく店外の照明も明るいものに変更するのが集客に効果的です。店内の照明が明るいと販売している商品が明るく照らされるため、商品がより良く見えます。外が明るい時間帯は、店内の照明が明るくないと店内が目立たなくなるため注意が必要です。外が暗い時間帯は、商店街などの場合には道路の照明がかなり明るく、お店が目立ちにくくなります。そのため、お店をアピールするためにも入り口部分に明るい照明を設置するなどの工夫が必要になると言えるでしょう。

見やすい看板にする

集客効果の見出しでも少し触れましたが、離れていてもお店があることに気づいてもらうことができるかが重要です。そのため、お店がどこにあるのか何のお店なのかということを看板で的確に伝えることが重要です。
より多くの情報をお客さんに伝えようと看板に情報を書き込みすぎているお店を見かけることがありますが、文字が小さくなってしまって見えにくい場合があります。看板は、より多くの情報を伝えるために設置するのではなく、シンプルに目的に合った情報のみ絞って設置した方が良いでしょう。

周辺環境、立地条件との兼ね合い

店舗のイメージや注目度だけを考えて外観を作るのは要注意。その土地で親しまれるお店作りを考えると、どういった客層が多い地域なのか、どんなお店が周りにあるのかを考慮した上でファサードをイメージすることが不可欠となります。周囲に溶け込まない華美な外観や、ポイントとなるアイテムが実は通り道から見えにくいなどでは、返って悪印象を与えたり、無駄な出費で終ったりすることになります。周辺環境との調和や、店舗の立地条件を考えた店舗作りは実はとても重要なのです。
周辺の建物や街の様子とマッチしながらも、 他店舗や競合店舗と差別化が明確に図れる外装がベストです。

まずは周りの店舗を観察

出店の構想段階で、実際にさまざまな店舗の外装を研究してみましょう。自分の好きなお店のファサードに着目したり、出店してみたい街の既存のお店をリサーチしたり、たくさんの店舗をヒントに、どこに惹かれたのか、逆にどこがイマイチだったのかなどを洗い出すことで、あなたの引き出しをどんどん増やしていくことが可能です。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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