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内装・リフォームで失敗しないためのポイント5点

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内装工事には理想とするイメージと現実的な予算のバランスを考慮する必要があります。内装工事で気を付けることや、業者選びの方法、契約書で確認すべきポイントなどを簡単にまとめました。業者に依頼する前に必ずチェックしましょう。

1.動線を考慮したレイアウトにする

まずはお客様の動線とスタッフの動線を想定して設備の配置を決めます。実際にさまざまな既存店舗をまわり、居心地がよいと感じたり、また来たいと思えるようなお店のレイアウトを参考にすると、イメージも湧きやすく、スムーズです。

2.店舗のイメージを決定するデザイン

店内のデザインはお店のムード作りやサービスの印象に直結します。まず顧客ターゲットに基づき、打ち出したいメッセージやイメージを決定していきましょう。
デザインを決める際は、お客様の立場になって、どのポイントを見て、どのように感じるのかを予想していきます。
軸となるコンセプトやイメージをある程度決めたら、細かいデザインは専門家と相談しましょう。打ち合わせの際に、実現したいイメージをしっかりと伝えれば、それに沿った提案をしてくれます。

3.デザインは専門の業者に任せることも視野に

内装やレイアウトを決める際は、デザイン会社や施工業者のデザイナーと相談しながら進めます。自分のイメージに合うお店を作るために、「誰にデザインしてもらうのか」はとても重要な要素です。デザイン会社には、主にデザインと設計だけを担当する設計分離方式と、デザインから設計、施工まですべてを担当する設計施工方式の2つに分かれます。
設計施工方式の会社の方が、すべてワンストップで対応してもらえるので工事期間が短縮され、打ち合わせの際に融通も効くことがあります。
ビジュアルにこだわりたいという場合には、デザインは専門の業者に任せることをおすすめします。デザイン会社にもそれぞれ得意分野があるので、自分のお店のコンセプトに合った業者を選びましょう。デザイン会社のホームページには、今まで手掛けた実績が載っているので参考にしてみてください。
一般的に内装工事を扱っている業者は、大きく3つに分かれます。内装を専門的に扱う内装業者、地域に密着した建築関係全般を扱う工務店、他との差別化につながるデザインに特化した設計事務所です。それぞれにどのような違いがあるのか見ていきましょう。

内装業者

内装業者とは、内装工事のデザイン、設計、施工の全て行ってくれる業者です。それぞれの工程を複数の業者に依頼せずに済むことから、全体的な内装工事にかかるコストを抑えることができるのがメリットとして挙げられます。複数の業者が内装工事に取り掛かる場合には、伝達ミスといった連携不足による業者間のトラブルに発展する可能性がありますが、全てを一括して業務を行ってくれるため、効率良く作業を進めることができるでしょう。

工務店

工務店とは、内装業者同様、内装工事のデザイン、設計、施工の全て行ってくれる業者です。それぞれの工程を複数の業者に依頼せずに済むので、全体的な内装工事にかかるコストを抑えることができるのがメリットとして挙げられます。一方、内装業者は内装工事を専門としていますが、工務店は住宅の建築、リフォームなどにも対応しているため、幅広い要望に対応してもらうことができます。しかし、内装業者とは異なり、内装が専門であるというわけではないため、依頼した工務店によっては、内装工事が不得意の可能性があります。後でトラブルにならないようにするためにも、内装工事の経験が豊富な工務店かどうかを事前に確認しておくようにしましょう。

設計事務所

設計事務所とは、内装工事のデザイン、設計を行ってくれる業者です。デザインを専門的に行っている業者であるため、他の店舗との差別化を図りたい場合は、設計事務所に依頼した方がデザインに特化した内装にできるというメリットがあります。一方、施工には対応していないことから、施工だけは内装業者や工務店に別途依頼することになります。追加費用が発生するため、内装業者や工務店に依頼するよりも多く費用がかかることがデメリットと言えるでしょう。

4.見積書の内容は詳しくチェック

内装工事は開業資金の半分以上を占める大きな出費。複数の業者に見積書を出して貰った上で、判断しましょう。見積書には必ず有効期限があります。これは時期によって資材の価格や対応できる職人の数が変動するためです。期限後に発注すると、工事費が見積書の金額をオーバーする、職人が確保できずに工期が伸びてしまうといった場合もあるので注意しましょう。
また、こちらの希望よりも高い材料を使っていないか、必要のない工事が含まれていないか、見積書の内容を詳しくチェックしましょう。
例えば、美容室やサロンなどでは、給排水設備などで設備工事費がかかります。飲食店では、厨房の工事費用が大きな割合を占めます。小売店の場合は、余程演出に凝らなければ設備工事費が極端に高い、ということはあまりないようです。このように、業種別の費用をおおまかに把握しておけば、不自然な点をチェックする際に役立ちます。不明な点がある場合は、遠慮せずに納得できるまで確認しましょう。

5.内装工事契約時のポイント

内装工事の工期が伸びたり、注文と違うなどのトラブルがあると、開店までのスケジュールに大きな影響を及ぼします。そのためにも、契約書の確認はとても重要です。とくに、工事が遅れた場合の損失補填の有無や、追加工事が発生した場合の費用についての項目はしっかりとチェックする必要があります。

内装工事の工期と全体のスケジュール

内装工事が完了すると、いよいよ事業を開始することになるため、いつ事業を開始できるかスケジュールを把握しておき、逆算して準備を進めていく必要があります。そのためには、いつ打ち合わせを始めればいいのか、内装工事はいつ完了するのかといったスケジュール確認が必要です。

工期の目安

内装工事は、店舗の規模がどのくらいなのか、また周辺環境や業者が繁忙期かどうかなどの影響を受けるため、一概にどのくらいとは言えません。20坪のスケルトン物件の場合には1ヶ月程度と言われているため、1~2ヶ月を見ておくと良いでしょう。デザイナーに頼んで内装にこだわる場合や特注品などを使った内装にする場合には、工期が長くなる可能性があるので注意しましょう。

全体的なスケジュール

正確な内装工事のスケジュールを把握するには、打ち合わせの期間などを考慮する必要があります。そのため、全体のスケジュールは工期よりも長くなります。まずは立地や物件の選定、続いて工事業者の選定、工事請負契約の締結などを行ってから、ようやく内装工事に移ります。これらの作業は2ヶ月程度かかることが多く、工期の1ヶ月と合わせて、店舗の開店までには3ヶ月程度を見ておいた方が良いと言えるでしょう。

工事中のテナント料に注意

契約前の物件は、まだ使用できる権利を有していないため、当然ですが勝手に内装工事を進めることができません。そのため、内装工事を進めるには、テナント契約を済ませてからになります。テナント使用料は、内装工事が完了してから実際に使用を始めてから生じるわけではなく、使用状況に関係なく家賃支払いが生じます。無駄なコストが生じないようにするためにも、工期をなるべく短く抑えられるように、工事が月初に取り掛かることができるように日程調整を行うなどの工夫を行いましょう。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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