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日本が誇るB級料理のひとつ、お好み焼き。焼き方や具材による地域差があり、関西風や広島風などのお好み焼きが有名ですよね。お好み焼きのような粉食の歴史は古く、奈良時代に吉備真備が唐から持ち帰った小麦を水で溶き、薄く伸ばして焼いた「煎餅(せんびん)」にあるといわれています。その後、小麦は安土桃山時代に千里休が好んだ「麩の焼き」(小麦粉を水で溶いて薄く焼き、芥子の実などをいれ、山椒味噌や佐藤を塗ったもの)に姿を変え、明治時代には東京の下町で駄菓子として子供たちに人気だった「もんじゃ焼き」に発展。さらには水分を少なくした「どんどん焼き」となり、これが地方に広がり、大阪や神戸、広島で「一銭洋食」として根付き、やがて「お好み焼き」へと進化を遂げました。好きなように焼いて食べることから「お好み焼き」と名付けられたこの料理、豚肉やイカやエビなどが定番のトッピングではありますが、自分だけの好きな具材を入れて楽しむ人も多いようです。そこで今回カナエルは、直近3年以内のネット記事、レシピサイト、専門サイト、SNSでの反響などを独自調査し、「お好み焼きの変わり種」ランキングを作成しました。
5位:酸味がよく合う!「トマト」
甘辛いお好み焼きのソースとその酸味がよく合うと人気のトマト。仕上げのトッピングとしてぶつぎりにしたトマトを加えたり、生地に細かく刻んだトマトいれて焼くなど、トマトもまたアレンジが自由にきき、お好み焼きに使うにはぴったり。中にはお好み焼きソースの代わりにトマト缶でオリジナルのソースを作ったり、トマトジュースを使って生地作りをする方も。またトマトを使ったお好み焼きには牛肉やチーズも合うようで、イタリアン風にアレンジできたりとオススメです。お好みソースで有名な「おたふく」のサイトでは、炒めたベーコンに、お好みソース、トマトをひと煮立ちさせ、最後にチーズを加えた特性のお好み焼きソースの作り方を紹介していますが、これが何とも美味しそう。仕上げにオリーブオイルをかけて食べるとまろやかになるそうです。
4位:驚きのマリアージュ「金時豆」
お好み焼きに金時豆。冗談かと思うようなこの組み合わせ、実は徳島県内のお好み焼き屋さんでは当たり前のようにメニューになっているんです。テレビでも紹介されたことで、自宅でも作る人が増えているとか。お好み焼きの具材のひとつとして甘く煮込んだ金時豆がはいったもので、お好みソースの甘辛さと金時豆の甘さがマッチして、一度食べたら癖になる味。徳島のお好み焼きは金時豆以外にも、小エビの天ぷらも入っているのが特徴で、呼び名もさまざま。小麦粉を水で溶き刻んだキャベツを混ぜ円状に広げ、甘く煮た「金時豆」を入れて焼く「豆焼」、それに玉子を入れた「豆玉焼き」、その上に少量の小海老をカラッと揚げた「天ぷら」を入れた「豆天玉焼き」があります。
3位:和洋折衷の味が楽しい「カルボナーラ」
「和洋ミックスが新感覚すぎる!」と人気なのがカルボナーラのお好み焼き。文字面だけで見るとどんなお好み焼きになるのかちょっとイメージしにくいのですが、基本はふんわり焼き上げたお好み焼きにカルボナーラソースをかけていただくもの。ただし、そのアレンジは多彩で、ソースにマッチするように生地にチーズを混ぜたものや、生地の上に焼きそば用の麺ではなく、パスタをのせてその上にソースをかけたものなど、作る人のアイディアが光る料理に仕上がります。お好み焼きにカルボナーラソースがよく合うと女性からの人気も高い一品。食べる直前に半熟卵をのせたり、黒コショウをかければ、よりカルボナーラ感を楽しめます。
2位:和風パンケーキの仕上がりに「ごはん」
関西ではお好み焼きをおかずとしてご飯と一緒に食べるというご家庭もあるようですが、このごはんをお好み焼きの具材として使う方も多いようです。粉物にご飯を混ぜるにはパンチがありすぎでは…と思いきや、これが和風パンケーキのように美味しく食べられる!と好評。というのも、冷えたごはんや冷蔵庫に残った食材つかいきれるから、というのがその理由なんです。まずはごはんと余った食材を混ぜ合わせ、そこに溶いたお好み焼きの粉を加えてフライパンで焼くだけで、パンケーキのような仕上がりに。キャベツがなくてもウインナーやハム、くず野菜など冷蔵庫に残っている食材で代用できますし、小分けにして焼けばおやきのようなおやつ代わりにも。冷凍庫に保存すれば小腹がすいた時にレンチンして食べられるのもいいですね。腹持ちが良いのも人気の理由です。
1位:食べ応え十分!「チキンラーメン」
「お好み焼きにチキンラーメン?!もんじゃ焼きじゃなくて??」と驚かれる方も多いと思います。たしかにもんじゃ焼きにはベビースターラーメンが定番ですが、お好み焼きにチキンラーメンという組み合わせ、実はとっても合うんです。作り方としては、フライパンで蒸し焼きにしたチキンラーメンに水で溶いた生地をのせ、表面をカリっと焼きます。チキンラーメン自体にも味がついているので、普通の麺を使ったお好み焼きとは違う味も楽しめると好評。こうした声を受けてか、日清から「チキンラーメン お好み焼き」という商品が発売され、人気を博しています。おなじみのチキンラーメンとお好み焼き粉がセットになったもので、たまごやキャベツと加えてお好み焼きが作れるというもの。豚肉やシーフードをいれたり、ねぎをたっぷりのせたりと自由なアレンジを楽しめるのも楽しいですね。
こんな変わり種も人気だった!
■スナック菓子
天かすの代用品としてお好み焼きの生地に混ぜるとサクサクとした食感が楽しめると人気だったのが、ポテトチップスやかっぱえびせんなどのスナック菓子。硬めのおせんべいも人気で、水分を含みやわらなくなったおせんべいはお餅にも似た食感になるそう。
■ビール
お好み焼きと一緒に飲む!……のではなくて、実はビールはつなぎに使うと生地がふんわり仕上がるそう。ビールを入れた生地はふっくら柔らかで、食べてもビール臭さは消えているので、アルコールが苦手な方やお子さんでも安心していただくことができます。
■カレー
実は残りもののカレーもお好み焼きの具材として重宝できます。カレーならソースとして使う?のではなく、生地を混ぜて焼けば具沢山の生地に。じゃがいもやニンジン、牛肉などがたっぷり入っているので食べ応えも十分。お好みソースにもよく合う変わり種のお好み焼きとして楽しめます。
■たくあん
たくあん入りのお好み焼き、実は静岡県浜松で「遠州焼き」と呼ばれるご当地グルメなんです。刻んだたくあんと紅ショウガ、ねぎなどいれた生地を薄く焼き、半分に折ったところにウスターソースや醤油などを塗って食べるというもの。こりこりとした食感が後を引くと評判で、いつものお好み焼きに飽きたらこんなアレンジもオススメです。たくあん以外にもしば漬けや高菜などをお好みの漬物を入れるのもいかもしれませんね。
■ネバネバ系食材
お好みソースやマヨネーズ、かつおぶしにマッチする納豆やオクラなどもお好み焼きの具材として人気です。火を通したり他の食材やソースと混じることで、クセのある納豆もマイルドに食べやすくなるので、納豆がちょっと苦手な人でも美味しくいただけるのではないでしょうか。キムチやアボガドを加えてもよく合うそう。【お好み焼き屋】の開業方法はこちら≫「お好み焼き屋を開業するには?開業資金や準備、繁盛するための対策とは?」
この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。- NEW最新記事
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