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福袋で年間の半分の売上を確保する店も…飲食店の「体験型福袋」大作戦!

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正月恒例のお楽しみといえば福袋。福袋は家電量販店や百貨店などの小売店で売られているイメージがありますが、ここ数年、飲食店でも福袋を売り出す店が増え、注目を集めています。

飲食店でもお得な福袋を用意しているところが増えている

一般的に、家電系やファッション系のものという印象が強い福袋。
消費者目線から見ると、どうしても“在庫処分的”な意味合いを感じずにはいられない福袋ですが、“もとが取れる福袋”“高コスパな福袋”として、ここ数年話題を集めているのが、飲食店の福袋です。
例えば、大手コーヒーチェーン店の福袋は、コーヒー豆やマグカップのほか、店内での飲食やテイクアウトで使えるサービス券が入っています。
毎年、あっという間に完売となり話題に。その人気の理由はやはり、コストパフォーマンスの良さです。
サービス券だけで“もと”が取れる福袋もあり、ひとつあたり、1000〜3000円程度と、手の届きやすい価格設定も人気のポイントになっています。

飲食店でもお得な福袋を用意しているところが増えている

お得な福袋はお店の販促に役立つ

最近ではツイッターやインスタグラムなど、SNS上で福袋の中身を公開する人も多いため、ファッション業界では、いかにも“在庫処分”的な要素が出てしまうシーズンオフ商品などは、比較的避けている傾向にあるようです。
ただ、SNS上で、福袋のお得感のようなプラスイメージが拡散されていくことは、決して悪いことではありません。
飲食店の福袋はサービス券や無料券などのチケットがメインとなることも多いので“インスタ映え”するような袋に入れたり、チケットそのものをインパクトの強いデザインにしたりするなどの工夫を凝らせば、SNS上での大きな宣伝効果が期待できます。
売り出し日や、価格帯、限定数などの情報も加え、積極的にお得感をアピールしていきましょう。

お得な福袋の一例

飲食店の福袋はいかに次回の来店につなげられるかがポイントとなります。
リピーターを増やす福袋にするためには、一体どのようなものを入れたらよいのでしょうか?
人気のある飲食店の福袋の中身をチェックしていきましょう。

お得な福袋の一例

カレンダー

カレンダーは1年を通して使える実用的なアイテムなので、業態を問わず販促ツールとして広く利用されています。
また、昔から新年のご挨拶のしるしにと、店名入りのオリジナルカレンダーを配るといったお店も少なくありません。
このオリジナルカレンダーは、福袋の中に入れるものとしてもぴったりなアイテムです。例えば、1月は「ドリンク1杯無料」、2月は「デザート1品無料」などと印字すれば、サービス券機能つきのカレンダーとなりお客様にも大変喜ばれます。
また、サービスデーなどを印字することで、お客様の来店頻度のアップも期待できます。

割引券・引換券

なるべくコストをかけずにお得感を出したいのであれば、ベーシックな紙製の割引券がいちばん。
例えば、ある年の有名ドーナツ店の福袋の中身は、ドーナツ類10個分の引換券と、キャラクター柄エコバック(大・小)、カレンダー他、小物をセットにしたもので、価格は1080円。ドーナツ類10個分の引換券としてだけでも、すでに“もと”が取れてしまうお得感満載の内容です。
また、引換券の場合、交換の期限はあるものの、賞味期限を気にすることなく利用できるので、お客様が買いやすいというメリットもあります。

商品や食べ物

コーヒー豆など、ある程度の賞味期限が確保されているものは、福袋に入れやすいアイテムといえます。
また、焼き菓子などのスイーツやケーキ類、菓子パンなどの賞味期限つきの商品は、一見、福袋に不向きのように感じられますが、今流行の“インスタ映え”するアイテムであるとも言えます。
その年の干支にちなんだスイーツをメインにするなど“カワイイ”演出の工夫や、あえて数やボリュームで勝負するなど、アイデア次第では大きな宣伝効果も期待できます。
あるいは、普段、店で使っているこだわりの有機野菜や無農薬栽培の米などを福袋の中身として採用している店もあります。
店のこだわりをアピールするきっかけにもなるので、店側にとっても十分にメリットのある福袋といえます。

グッズ

飲食店の福袋の中に入っているグッズの多くは、やはり飲食にまつわるもの。
例えば、タンブラーやランチボックス、マグカップなど、店名ロゴやキャラクターを入れてデザインされたグッズが多く見受けられます。
しかし、コスト面から考えると、グッズ制作は中小規模の飲食店では、ややハードルが高く感じられるかも知れません。
その様な場合は、福袋の“袋”として利用できるオリジナルエコバックを制作することから始めてみるのも一案です。
素材やサイズにもよりますが、1枚150~200円程度(A4サイズ・コットン素材・発注数200枚)から作ることが出来ます。
多めに作っておいてもかさばらず、お客様へのちょっとした粗品としても重宝します。

購買意欲を高めるために、福袋の中身を一部公開

かつて、日本橋の有名呉服店で余り布を集めて販売したのが福袋のはじまり、という説にもあるとおり、これまでの福袋は少なからず“在庫処分的”な意味合いも含まれていました。
しかし現代では、いわゆる“在庫処分的な意味合い”は薄れ、新発売の商品や、限定商品をメインとした福袋が一般的となりました。
また、最近の傾向としては、メイン商品・限定商品のみを一部公開した福袋が多く見られるようになっています。
例えば、家電量販店では「最新ゲーム機○○を含む他ソフト・グッズ数点」などといった形で福袋を販売しています。
このような福袋は「絶対に損をしたくない!」と考えている人には安心感を与え「他には何が入っているのだろう?」というワクワク感も同時に演出できるので、買い手にとっては特に魅力的です。
また、すべてを公開するのではなく“一部のみ”公開する、というように“運だめし”的要素は少なからず残しておくことも“売れる福袋”の条件のひとつとなっているようです。

購買意欲を高めるために、福袋の中身を一部公開

ユニークな福袋を企画しよう

もはや、お正月の風物詩ともいえる“福袋商戦”は1980年代から激化し、1990年代初頭にかけては、宝石や高級車、マンションなどが入ったいかにもバブル風な福袋が登場しましたが、ここ最近では“体験型福袋”とよばれるユニークな福袋が登場しています。
話題となった福袋の中身とは、有名百貨店が企画した「レストランのシェフがお客様の自宅へ出張し、料理のレッスンをした後に食事会をする」といった趣旨のもの。
このような体験そのものを商品とした“体験型福袋”は、飲食店にとって、実は取り入れやすいスタイルのひとつと言えます。
例えば、蕎麦屋ならそば打ち体験付きチケット、居酒屋なら日本酒の利き酒付き食事券、喫茶店ならプロ直伝のコーヒードリップ教室付きチケットなど。
アイデア次第でさまざまな企画が可能です。
また、売れ残った場合のリスクが少ないという点もこのような“体験型福袋”のメリットです。
お客様に店への関心を深めてもらうということは、飲食店にとってはとても重要なこと。
お得感とサプライズ感の両方を感じられる、飲食店ならではのユニークな福袋を企画して、集客アップにつなげましょう。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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