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「私は大丈夫!」根拠のない自信がすべて。技術を磨きオリジナリティの高い私だけのオンリーワンを見つける【女性の開業】

「私は大丈夫!」根拠のない自信がすべて。技術を磨きオリジナリティの高い私だけのオンリーワンを見つける【女性の開業】_記事画像

今野貴子さんは20代前半で結婚し、専業主婦に収まりたくないと手に職を持つために勉強をスタート。その後、離婚。シングルマザーになり、様々な経験を経て、自分だけのオリジナリティの高い技術を獲得。現在、仙台で腸楽エステサロンのオーナーとして全国から顧客が訪れる。


開業の際に絶対に必要な行動やマインドについて教えてください。

“私は大丈夫!”なぜか、そういう根拠のない自信が昔からあったんです(笑)。なにも分からないまま、19歳年上の夫と結婚して専業主婦をしていた私ですが、若い結婚ということもあり、両親から心配され「手に職をつけなさい」と言われ続けたことで、意識が芽生えそこから自分の興味のある、アロマやマッサージについて勉強を始めました。ある程度の知識が増えたところでエステサロンに勤務し、その後、離婚を考え始めた時に「子どもを養うにはサロン勤務じゃ無理。開業しかない!」と思い立ちました。独立の日付は、厄年に入る前の31歳と決めました。それまでにできる限りの努力をしてアンテナを張り、情報収集を行いました。ちょっとでもピンとくるものがあれば、学びに行く、そういうことを繰り返していくうちに出会ったのが“腸楽エステ”だったんです。

開業の際に絶対に必要な行動やマインドについて教えてください。

なぜその根拠のない自信が生まれたのでしょうか?

うーん…なんでしょう…でもそう思っちゃったんです(笑)。開業の日付も、何の根拠もなく、ただ漠然と「厄年真っ只中はイヤだな」と思って。その準備と同時に離婚に向けた話し合いを夫と重ねていて、いま思えばよくやり切ったなと思います。ただがむしゃらに前だけを見て走っていましたね。そんななか…東日本大震災が起こったんです。

東日本大震災で価値観が変わりましたか?

ガラリと変わりましたね。皆さんそうだったと思いますが、どんなに高価な家も宝石も車も津波に飲み込まれたらあっという間になくなってしまうんです。“ゼロ”です。それどころか、借金だけが残って“マイナス”かもしれません。そう考えると、物質的なモノで確かなコトってなにもないんだなあ、と痛感しました。だから私は自分の技術、信念を大切にしようって。技術も信念も私がいなくならない限りなくならないですもんね。

開業するときに目標は立てましたか?

はい!もちろん立てました。まず、起業理念は「自分のできることで人の役に立つことをしよう!」ということ。これには東日本大震災の経験が強く関わっていると思います。もうひとつ、これが今でも私のエネルギーの源ですが「自分が稼いだお金で子どもを大学に行かせる」です。私は離婚して、シングルマザーになりました。今は離婚もシングルマザーも珍しいことではないかもしれません。ですが、まだまだマイノリティでもあると思います。私は子どもにシングルマザーの子どもだからって何かを諦めて欲しくない、不自由な思いをしてほしくない。もちろん、悲しい思いをすることはあると思います。でも、私ができることはすべて子どものためにやってあげたい。だからこそ、子どもが大学に行きたいといった時に、安心して行かせることができる状態をつくりたい。その想いが今の私の原動力といっても過言ではないと思います。

サロン経営は競合が多く、「開業ハードルは低いけど継続が難しい」と言われています。その中で成功する秘訣はなんでしょうか?

やはり自分だけのオンリーワン、オリジナルの商品を持つこと。これに尽きます。“どこの誰でもできること”しかできないと価格競争に巻き込まれてしまうだけです。唯一無二のオンリーワンを手に入れること、それがとても大切です。

サロン経営は競合が多く、「開業ハードルは低いけど継続が難しい」と言われています。その中で成功する秘訣はなんでしょうか?

どうやって今野さんはオンリーワンを手に入れたのでしょうか?

私が腸楽に出会ったのは開業を決意して、まさにオンリーワンのなにかを手に入れたい!と思っていた時でした。私は小さなころからお腹の調子が悪い子どもでしょっちゅう辛い思いをしていました。当時もお腹の調子が悪い日々が続き、まずはこの自分の体調をどうにかしようと、お腹にいい生活を始めたんです。玄米食にして、食物繊維の多いものを積極的に摂り、野菜中心の生活にして、きちんと体を休めて睡眠もとる…そういう生活をしているうちに、顕著に体に変化が現れたんです。具合がどんどんよくなっていったんですね。そこで、腸に関することを色々調べ始めていると“腸楽エステ”に行き当たったんです。当時、厚木で女性が“腸楽エステ”を行っていました。さっそくそのサロンを訪れて施術してもらったらびっくりするほどその効果を体感したんです。まずもうビフォーアフターでウエストの大きさが全然違う…そして圧倒的に体が楽になった。それで“これだ!”と閃いたんです。

当時、腸楽エスティシャンはどの程度いらっしゃったんですか?

全国で数名だったと思います。特にその方も広めるような活動を積極的にしていたわけではないようでした。さっそく技術を学び、腸楽エステの施術を教えることができるまでの資格を手に入れました。同時に私自身の長年の体調不良も良くなり、すべてがどんどん好転しはじめました。腸楽エステに出会ったタイミングで仙台市内の理想的な物件にも出会うことができて、本当に重なる時は重なるというか…神様が背中をどんどん押してくれるような感覚でした。

しかしシングルマザーで開業資金の調達なども大変じゃなかったですか?

実は貯金は100万円もなかったんです。ですが、エステに必要なベッドなどはすでに持っていたので、家賃が払えればなんとかなる…あとは身一つ私の技術だけあれば大丈夫!施術には絶対的に自信があったし、大丈夫だろうと。

仙台で腸楽エステを行う唯一のサロンとはいえ、耳馴染みのないエステゆえに最初から集客するのは難しかったんじゃないですか?

そうですね…。ブログやホームページなどを使って、なるべくお金をかけずに宣伝活動を行っていました。ただ、お腹のビフォーアフターの写真がとてもキャッチーでそれを見て、お客様がいらっしゃって、実際に体感されて満足して帰られるので、口コミとリピーターさんで徐々に広まっていきましたね。

ということはオンリーワンの“なにか”を持っていればもうサロン経営は成功したも同然…ということなのでしょうか?

いえ、残念ながらそうではありません。流行りものにはみんなが飛びつきます。そして同じようなサービスを始める、そこで価格競争が生まれて、1円でも安くして集客する、ということが起こります。なのでやはり技術だけではだめなんです。そこに人間力がないと。私の場合、技術は絶対的に自信がありました。他のサロンに劣る気はしません。ただし、価格競争に巻き込まれた時に、勝つかどうかはお客様が決めること。そこで、私はお客様の心に寄り添うようなカウンセリング技術を身に着けたんです。女性って話を聞いてもらうだけで安心するところがありますよね。友人関係でもない赤の他人だから話せることもあるし、腸を元気にしたいと思っていらっしゃる方の中にはかつての私のような深刻な体の悩みを抱えている場合もある。だからこそ、本気でお一人お一人に向き合って、心に寄り添い、ベストな施術を行う。もちろん、それでもすべてのお客様がリピートしてくださるわけではありません。ただそういう積み重ねが口コミを生み、信頼へと繋がり、広がっていくんだと思います。

一対一で向き合うからこそ、その人の本質が問われるんでしょうね。

そうですね…どれだけ自分のことを考えて施術してくれるのか、ということをお客様は敏感に感じとられていると思います。…ただ…現在の私が感じているのは、カウンセリングや確かな技術だけでは足りないなにかがある気がする…ということです。もしかしたら私は次の段階に進まなきゃいけないのかな?って。新しいことをするのが好きということもありますが(笑)。もっともっと腸楽エステを広めるためにやらなきゃいけないこと、方法はもっとあるな、と。

具体的にどういったことをされようとしているのでしょうか?

今、ぬか漬けマイスターの大湯みほさんというタレント業もされている方とコラボして、“腸活”のイベントなどを行っているんです。みほさんとは仙台が地元という縁で繋がることができ、お互いに腸を元気にする仕事をしていたことから、「なにかやりたいね!」とずっと話をしていて、それが今年から徐々に実現していった感じです。もともとみほさんは各地でぬか床づくりのイベントなどを行っていたのですが、そこに私の腸楽エステの知識などをドッキングした“腸活イベント”として開催しています。一対一のお付き合いには時間も人数も限りがある。それがイベントを通して、多くの方へ同時に情報を発信できる!一人でも多くの方へ腸活を知ってもらって、健康的な日々を送って欲しいと思っている私にとって、こんなに嬉しいことはありません。また新しい扉が開いたなあと思っています。

最後に開業するにあたっての最低限の心構えを教えてください。

起業理念をきちんと持つこと!まずはそれに尽きます。これさえあれば、苦しい時、どうしたらいいのか分からない迷路に入り込んだ時、きちんと活路を見出してくれるはずです。私にとってそれはシンプルにふたつ「自分のできることで社会の役に立つ」「子どもを大学に行かせる」ということです。

最後に開業するにあたっての最低限の心構えを教えてください。

起業理念の大切さは本当によくわかりました。あと、言えることはなんでしょうか?

「私は大丈夫!」と思える、根拠のない自信でしょうか(笑)根拠がないって言ったって、起業しようと考える方々でしたらしっかりと実績を積み上げて技術もお持ちなんだと思います。なので、自分に必要なものはすべてもう揃っている、と自信を持ってください。ちゃんと蓄えてきたって。私はそういう自信があったから、開業に関しても不安で眠れない夜、っていうのはなかったんです。不思議ですね(笑)。20代の何者でもなく、出口が見えず辛かった日々を思えば、やりたいことで生計を立て、自分の人生を生きようとしているんだから、当然かもしれませんが…。逆に「とにかく大丈夫!」そう心から思えないのであれば、もしかしたらまだ起業のタイミングではないのかもしれませんね。

他にもなにかありますでしょうか?

先ほども少しお話しましたが、オンリーワン、オリジナルで始めても、いつまでもオンリーワン、オリジナルではいられないということです。いつかオリジナルがオリジナルじゃなくなります。その時の準備を常にしていなければなりません。同じところでグルグル回っているだけではお客様は離れて行ってしまう、技術はもちろん、自分自身をどんどん磨き、新しいステージへステップアップしていく努力をする、前を向く、それが一番大切なのではないかと思います。

「WOMe」の今野貴子さんの記事をみる>>

腸楽ビューティセラピスト 今野貴子さんインタビュー【女性の仕事クローズアップ #5】

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