更新日:

ビールサーバーをレンタルするために、飲食店が確認しておきたい3つのこと

ビールサーバーをレンタルするために、飲食店が確認しておきたい3つのこと_記事画像

あなたの店を人気店とするには、「旨いビール」があるかどうかが大きなポイントです。ビールの魅力は何といっても「キンキンに冷えた旨さ」。さらに、「爽快なのど越し」や「きめ細かい新鮮な泡」で好感度はさらに上がります。こうした旨いビールを提供するには、「ビールサーバー」の設置が必須です。では業務用ビールサーバーはどうやって手配すればいいのでしょう?

手配方法と設置前のポイントを解説します!

業務用ビールサーバーを手配するならレンタルがおすすめ!
業務用のビールサーバーには、ビールサーバー本体、炭酸ガスボンベ、ビール樽が必要になり、基本的にはレンタルがおすすめです。取引予定のビールメーカーや酒屋に相談すれば、お店の希望やレイアウトに合ったものを提案してくれ、無料で設置までしてくれる場合がほとんどです。また、開店後も定期訪問し、点検や薬洗浄・ホース交換などを無料でメンテナンスしてくれるケースが多く、中には、営業中のトラブル(生ぬるい、泡ばかり出るなど)にも、迅速に対応してくれる業者もあります。こうした無料サービスが付帯されている点がレンタルのメリットです。

設置する前にチェックすべき3つのこと

1.設置場所は確保している?

ビールサーバーの設置には、機器類を安全に、また、導線をスムーズにできるだけの場所の確保が必要です。小さなお店や、カウンター数席のバーなどでビールサーバーを設置したい場合、狭いという物理的な理由から、ビールサーバー本体、ビール樽、炭酸ガスボンベを別々の場所に離して置くことを考えがちですが、少なくとも、ビールサーバー本体とビール樽は近くに置くことがおすすめ。両者をつなぐホースが長くなると、店員の動きの邪魔になるうえ、床を這うホースでビールを送っている様がお客様に見え、好感度が下がるからです。また、ジョッキやほかのドリンク類を冷やす冷蔵庫、製氷機、注いだビールをひとまず置ける場所など、厨房内のオペレーションがスムーズである各器の配置にも留意しましょう。

一方、炭酸ガスボンベは、ホースを潰すことがなければ多少離れた場所に隠して置いても支障はありません。また、ビール樽は大きく場所を取るため積み重ねられる作りのスタック樽になっていますが、2段を限度にするよう各ビールメーカーは提示しています。予備のビール樽を置くスペースも考慮しておきたいものです。

2.メンテナンスは定期的に

ビール樽とビールサーバー本体をつなぐビール回線は、定期的に洗浄します。1.でも述べたように飲む物が通る場所ですから、常に清潔であることは必須条件。できれば、毎日の水洗浄を心がけましょう。ビール回路の洗浄には、洗浄ボトルという洗浄器具を使います。洗浄ボトルに水を入れてビールサーバー本体につなぎ、ホースに水を通して洗うのですが、取り扱いには注意が必要なので、ビールサーバーをレンタルした業者に使い方をしっかり聞いておくこと。ビール回路の洗浄には、毎日の水洗浄のほか、週に一度のスポンジ玉通しの洗浄があります。自分でできるようにしておくのが一番いいですが、レンタル業者が定期点検にて、洗浄やメンテナンス、ホース交換を無料で行ってくれる場合も多いので、プロにお願いするのも手です。

3.銘柄を決めよう!

ビールの銘柄はお店の特徴のひとつ。アサヒ、キリン、サントリー、サッポロなど有名メーカーはもちろん、沖縄のオリオンビール樽生や、外国ビール樽生、発砲酒や新ジャンルの生樽など、自分のお店に最も合うものを選びましょう。選んだ銘柄の雰囲気に合わせ、ドラフトタワー(スタンドコック)を設置したい場合は、ビールサーバーをレンタルする業者に相談すれば、カウンターに穴を開けて設置する施工や、穴が開けられない場合はカウンターに挟み込むクランプ式のドラフトタワーの提案など、専門業者ならではのアイデアがもらえます。また、仕入れる銘柄により、同銘柄入りのジョッキやタンブラーがレンタルできることも。トータルでイメージ作りが相談できます。

中古のビールサーバーは買わない!

ビールサーバーはネットのオークションなどで中古品購入も可能ですが、メンテナンスの対象外になる可能性があります。これまで述べたように、設置や洗浄など、業者のフォローアップが必要になってくるケースが多いのですが、これを自力でやるとなる手間もかかりますし、中古にして予算を浮かせたのに、逆に維持費や管理費がかかってしまうということにもなりかねません。そもそも、中古の場合は、サーバーやホースにカビや汚れがついていたり、部品が劣化していたりする確率が高く、安全面を考えたらおすすめできません。おいしいビールを提供したいがために導入したのに、これでは本末転倒になってしまいますね。

まずは、酒屋やビールメーカーに相談を!

ビールサーバーは自力の設置ではなく、酒屋やビールメーカーに相談してレンタルするのがスムーズな方法です。できれば内装を行う以前に相談を開始すると、設置する場所を確保しレイアウトを確認することで、各機器をつないでジョッキに注ぎ、お客様に提供するまでの動線が事前にシミュレーションできる利点もあります。また、ひとつの銘柄にこだわるならビールメーカーに、さまざまな銘柄を組み合わせたいなら酒屋にと、相談する相手も考えて選ぶこと。無理なく、無駄なく、希望が満たされる相談(取引)相手を選ぶことが第一歩です。

ビールサーバーのタイプを押さえておきましょう

直出し式生ビールサーバー

ビールの樽を冷やし、そこに直接サーバーを取り付けるお手軽タイプ。炭酸ガスボンベやホースなどがないため、持ち運びがしやすく、野外イベントやお祭りなどでも活躍します。しかし、置き場所自体は省スペースですが、樽そのものを冷やす冷蔵庫が必要になりますし、樽が冷えていないと使えないといったデメリットも。また、サーバー内でビールを冷やす方式と比べ、どうしても冷え方は弱くなってしまいます。

水冷式生ビールサーバー

サーバー内に氷を入れ、中の冷却プレートを冷やし、そこを通るビールを急速に冷やして提供するタイプ。樽を冷やす必要がないため、冷蔵庫の置き場所や事前の仕込みに困ることもありません。氷さえ用意すればいいので、こちらも移動が可能で、屋内外のイベントやパーティに向いています。

電気式生ビールサーバー

電気を使い、自動でサーバー内に氷を生成し、冷却プレートを冷やすシステム。キンキンに冷えたビールが楽しめます。飲食店への導入が多いタイプですが、個人が自宅に設置していることもあります。ただ、電源がないと使用できないため、使える場所が限られているうえ、電気の熱によって部屋の温度が上がったり、モーターの音が気になってしまったりするケースもあるようです。氷が生成されるまでに12時間ほどかかるため、事前の準備も必要です。

空冷式生ビールサーバー

樽を冷やす冷蔵庫とサーバーが一体化したタイプ。樽ごと冷やすことで品質や温度が一定に保たれるため、おいしいビールを提供したい居酒屋などの飲食店でよく導入されています。しかし、大型で移動ができないうえ、樽を冷やすのにかなりの時間が要るというデメリットも。一つの樽で足りればいいのですが、二つ以上必要な場合は、事前に別途、冷やしておかなくてはいけないということになり、そのための場所や設備が必要です。電気代もかかるので、導入に当たっては総合的に判断しましょう。

【焼肉屋】の開業方法はこちら≫「焼肉屋を開業するには?開業資金や準備、繁盛するための対策とは?」

【焼き鳥屋】の開業方法はこちら≫「焼き鳥屋を開業するには?開業資金や準備、繁盛するための対策とは?」

【お好み焼き屋】の開業方法はこちら≫「お好み焼き屋を開業するには?開業資金や準備、繁盛するための対策とは?」

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

canaeruは年間300件以上の開業サポート実績!

メールアドレスの登録で
開業までのサポート完全無料で受けられます!

個人情報の取り扱いについて

メールアドレスを入力してください

無料会員登録でできること
① 「日本政策金融公庫」の創業融資をはじめとする資金調達の相談が出来る!
② 開業時に必要な事業計画書の作成サポートが受けられる!
③ 店舗開業や運営に関するさまざまな疑問点・お悩みを何度でも相談可能!
※ 金融機関出身者、元飲食店オーナーら店舗開業のプロが対応します

PAGETOPへ