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【小阪裕司コラム】第204回:この世界に触れることで
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全国・海外から約1,500社が参加する「ワクワク系マーケティング実践会」を主宰する小阪裕司が商売成功のヒントを毎週お届けします。
「商いは戦争」だと勘違い
前回、ワクワク系マーケティング実践会(このコラムでお伝えしている商売の理論と実践手法を実践する企業とビジネスパーソンの会)会員のある自転車店からの報告を通じて、今日の社会での店の役割・あり方を考えた。実は店主からは、そのエピソードの報告に先立って、近況とこれまでの経緯を振り返っての、現在の思いが送られて来ており、そこにもまた今日の店の、ひいては経営のあり方を考える材料があった。今回はぜひそれを分かち合いたい。
前回ご紹介したように、店主は20年以上自転車業界に携わっている自転車職人だ。現在、同店の業績は好調、最近では、高品質な商品とアフターサービスで名をはせる某自転車メーカーから優秀な販売店として表彰を受けるほどの状況だ。
そんな店主からの報告に綴られていたのは、ワクワク系との出会いだった。25年前に家業の自転車店を引き継いでしばらくは、経営が大変苦しい時期が続いていた。営業時間を長くする、見込み客名簿を購入してチラシを持参して売り込み訪問するなどするも売上は伸びず、じり貧で明るい未来は感じられなかったと彼は振り返る。
そんなある日、彼は図書館で私の本と出会う。それは『招客招福の法則』。まさにこのコラムの前身、日経MJ紙での私の連載を本にまとめたものだ。そこには「キラキラ輝く商人達の息遣いを感じられる世界が繰り広げられていた」。
その出会いを活かし実践会に入会し、学び、実践し、今日に至った彼だが、現在の自分を改めて見つめ、「今思う事」をこう綴っていた。「図書館で小阪先生の本に出会う前の私では想像できない成果を出し、キラキラした人に近づけたかなって思います」。
また、家業を継ぐ前の営業時代に、「押しが強い同僚が数字を上げており、自分ももっと強くあらねばと思いそれに適合しない自分は無力」と思い悩んでいたこと、「商いは戦争」だと勘違いしていたことも。しかし、「ワクワク系の世界に浸り、実践して、見える世界が180度変わりました」。
ワクワク系で「自分を無理に変えなくても大丈夫」と学んだ
そんな彼は、「ワクワク系に触れる人は、元々その世界観に似通った素養がある」と言う。ワクワク系な自分だったからこそ血の海に馴染めなかったのだと。そんな自分を無理に変えなくても大丈夫、そういう人だからこそワクワクの世界に他の人々を導ける。ワクワク系では、そう背中を押してもらえるから実践が継続でき、才能が開花するのだと。
彼からの報告の締めには、最近の家族旅行のことが綴られ、次の言葉で結ばれていた。「お陰様で妻も毎日楽しんで過ごしています。人生の充実も与えてくれたワクワクの世界に乾杯♪」。
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