更新日:

パブリックビューイングをお店でやる方法|知らないで流すと著作権違反に?

パブリックビューイングをお店でやる方法|知らないで流すと著作権違反に?_記事画像

東京オリンピックのマラソン代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が行われ、男女ともに2人が内定しました。
また、9月20日からは、日本でラグビーワールドカップも開催されます。

大きなスポーツイベントが続くと、飲食店などで実施されるのがパブリックビューイング。
このスポーツイベントのパブリックビューイングをお店でやるための注意点を解説します
テレビ中継を許可なく放送するためにはレギュレーションがあり、間違うと違法行為となるんですが…。

しかし、注意すれば実施は簡単です!

飲食店でTV放送を中継するためには

スポーツバー以外にも、テレビを設置している飲食店は多いはず。
しかし、何も知らずにテレビ番組を不特定多数の人にむけて提供することは、著作権を侵害する可能性があるのです。
せっかくの集客チャンスを逃さないためにも、飲食店でW杯等のスポーツイベントのテレビ中継を流す際の注意事項をチェックしていきましょう。

大型スクリーンは、レッドカード! モニターのサイズに注意しよう

飲食店では、法律上「通常の家庭用受信装置」を使用するのであれば著作権侵害にはあたりません。
著作権法第100条には「放送事業者は、そのテレビジョン放送又はこれを受信して行なう有線放送を受信して、影像を拡大する特別の装置を用いてその放送を公に伝達する権利を専有する。」という記述があります。
著作権法においては、この「影像を拡大する特別の装置」というのが「通常の家庭用受信装置」以外のもの(著作権者の許可が必要なもの)にあたるとするのが、一般的な解釈とされています。
「通常の家庭用受信装置」とは、一般的な家庭用テレビのことを指します。
具体的には55インチ以下なら家庭用テレビと見なされ、この場合なら問題はないそうです。

「通常の家庭用受信装置(テレビ)以外のもの」と解釈されるのは、大型スクリーンやオーロラビジョンのこと。
たとえ、家庭用であっても、プロジェクターを使用して大型スクリーン等に映し出す行為は、違法とみなされるので注意が必要です。
このように、テレビ放送を飲食店でそのまま流せるかどうかは、モニターの大きさが重要なポイントとなるのです。
実際にスポーツバーでは、一般的なサイズのテレビモニターが店内のあらゆるところに設置されているというケースが目立ちます。
テーブル席が多い店などでは、椅子の向きによってどうしても死角ができてしまいます。
そのため、大きなモニターをひとつ設置するよりも、多少サイズは小さくても、いろいろな位置にモニターを設置したほうがより多くのお客様が観戦を楽しむことができるのです。

中継を告知して集客アップを狙う!

スポーツバーを謳っていない飲食店で、観戦目当てのお客様を集めるには、例えば、「W杯観戦ができる店」と知ってもらうことが第一。
W杯をはじめとする、スポーツイベントのスケジュールをPOPにして店内やお手洗いなどに貼っておいたり、店内での観戦予定をSNSなどで告知したりすれば、大きな集客効果が期待できます。
W杯やオリンピックが迫った時期には、お会計の際に、口頭で案内をするというお店もあるようです。
また、SNSを使って「現在、W杯観戦中」などと、店内のリアルタイムの状況を投稿したり、店内の盛り上がっている様子の写真をアップしたりすることでも、大きな宣伝効果が期待できます。
「日本代表カラーの洋服を着用のお客様は1杯無料」など、ちょっとしたサービスをアップするのも一案。
代表カラー一色に染まった店内の様子はインスタ映えも抜群です。

スタンド型看板を出して「観戦できる店」をアピール

SNSでの告知とあわせて取り入れたいのが、スタンド型の看板。
通行客の気を引くためには、やはりこのようなベーシックなやり方に勝るものはありません。
黒板のように字が書き込めるスタンド型の看板ならば、試合時間などを書き込むことができるので重宝します。
試合開始時間などを書いて、積極的に「観戦」ができる店ということをアピールしましょう。
また、スタンド型の立て看板は、通常時もランチメニューやおすすめメニュー、営業時間等を通行客にアピールする販促ツールとして大いに役立ちます。
これを機に導入してみるのもいいかもしれません。

パブリックビューイングの醍醐味!W杯やオリンピックなどのスポーツ中継の効果

W杯やオリンピックは、新規来店のお客様が多くあつまるタイミングでもあります。
楽しく観戦できたということがお客様の記憶に残ることで、2回目、3回目の来店にも繋がります。
また、たまたま席がとなり同士だったというお客様が、試合観戦で意気投合し、次回の来店ではお客様同士が一緒に訪れてくれたという話も耳にします。
W杯やオリンピックの開催期間中は、店全体が「ひとつ」になれる数少ない機会。
飲食店は、「飲」と「食」を提供する場であることと同時に「空間」や「時間」、そして「出会い」を提供する場でもあります。
W杯やオリンピックのテレビ中継を積極的に利用して、集客アップを目指しましょう。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

※この記事は、2018年4月2日に公開した内容を加筆修正したものです

canaeruは年間300件以上の開業サポート実績!

メールアドレスの登録で
開業までのサポート完全無料で受けられます!

個人情報の取り扱いについて

メールアドレスを入力してください

無料会員登録でできること
① 「日本政策金融公庫」の創業融資をはじめとする資金調達の相談が出来る!
② 開業時に必要な事業計画書の作成サポートが受けられる!
③ 店舗開業や運営に関するさまざまな疑問点・お悩みを何度でも相談可能!
※ 金融機関出身者、元飲食店オーナーら店舗開業のプロが対応します

PAGETOPへ