羊肉の部位を覚えて、新たな創作料理を

脂肪分も少なくヘルシーなお肉として、美容や健康の面からも注目を集めている羊肉。ここ数年、ジンギスカン専門店も次々とオープンしています。とはいえ、ジンギスカン以外の食べ方が思いつかない！という方も多いはず。羊肉や今話題の肉料理をチェックして、お店のメニューに取り入れてみるのはいかがでしょう。

よく耳にする「ラム」と「マトン」。その違いは、羊の種類と思っている方も少なくないでしょう。しかし、実は「ラム」と「マトン」の違いは、成長度合いの差によるものなのです。生まれて間もない1歳未満の羊肉を「ラム」、2歳以上になった羊肉を「マトン」と呼んでいます。生えている歯の本数によって分類されることもあり、明確なルールはなく、国や地域によって多少の違いがあります。ちなみに、その中間である1歳以上2歳未満の羊肉は「ホゲット」と呼ばれ、ニュージーランドやオーストラリアでは流通しているそうですが、日本国内ではその呼称は使われておらず、「マトン」として流通しているようです。

「ラム」は柔らかくクセのない味で人気があります。飼育期間も短く済むため、生産者のコストがかからず需要も高いため、市場に多く出回っています。一方の「マトン」は肉質が固く、においが強いというイメージがありますが、これは一昔の前の話。もともとマトンは、鮮度管理が難しく、少しでも鮮度が落ちると強いにおいが出る傾向がありましたが、現在では冷凍技術の発達にともない、マトン本来の味わいを楽しめるようになりました。

羊肉以外にも、日本ではまだ馴染みのない美味しいお肉はたくさんあります。例えば、ダチョウ肉。味や食感は牛肉に近く、臭みもなくクセがないので非常に食べやすいお肉です。しかも、カロリーは牛肉の半分以下で脂肪分は10分の1。コレステロールが2～3割低いのもポイントです。また、鉄分も多く高たんぱく。扱いやすいのも特徴で、ミンチにしてハンバーグに、あるいは薄めに焼いてたっぷりの新鮮野菜と一緒にバンズに挟み、ハンバーガーとして提供すれば、ヘルシー志向の方や筋トレ中の方にも喜ばれるメニューとなります。
そしてダチョウ肉同様、高たんぱく、低脂質、低カロリーのヘルシーなお肉として有名なのがワニ肉。味や食感は鶏肉に近いと言われています。日本ではあまりメジャーではありませんが、アメリカではそのままステーキとして、タイではカレーの具材としてもお馴染みです。また、ワニを扱うなら、インパクト大の“ツメ”と呼ばれる部分のグリルや唐揚げをメニューに取り入れてみるのも一案。鶏肉で言う手羽先のような部位で、鶏皮ならぬ“ワニ皮”が付いているため、お客様もSNSで自慢したくなるような、迫力満点の目玉メニューとなりそうです。
昨今のジビエ料理の流行もあり、野生の鹿や猪を使ったメニューも人気があります。珍しいお肉を使ったメニューは、お店の話題作りや宣伝に、一役買ってくれるはずです。

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この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
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○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。