人気カレー店オーナーに聞く。カレー店の秘密！

カレー店の秘密に迫ります。人気店は行列が絶えない鉄板な飲食店・カレーショップ。飲食店開業の人気業態でもあります。しかし、新規開業・新店オープンも多いがゆえに、生き残り競争が激しい業態。そして、「カレー」という1メニュー勝負の専門店は"味"勝負も必須です。

TVなどでも多数紹介されているスープカレー専門店「あじとや」のオーナー・山崎けんじさんにお話しを伺いました。

うちはスープカレーなのでベースはスープになりますが、カレーといったらスパイスが大事なのでこだわりをもち、オリジナルのスパイスを海外から仕入れています。ただ、それ以上に大切なのはどんなメニューにせよ、お客様にどうやったら受け入れられるかをしっかりと考えることでしょうね。

僕はカレーを研究したことはなく、エスニックやイタリアンなど飲食店を何件もやっていたので、総合的な味のバランスが重要だと感じています。カレーばかりにこだわらず、食材やスパイスの使い方を深く知ることが大切ではないでしょうか。

食材によってカレーの味は変わるもの。地産地消という言葉もありますが、その土地のものを使うようにしています。うちではスープに地元の黒糖を使っているのですが、意外にも沖縄は野菜が豊富なんですよ。セロリにしても大きさから違います。小さな島なので採れる量は限られていますが、面白い食材が揃っていますね。

主に情報発信はSNSで、店ごとのFacebookはスタッフがそれぞれ運営しています。５、６年前からスマホがさらに普及するだろうと見込んでいて、SNSの重要性はその都度、スタッフに説いてきました。昔はお金をかけて店のメルマガを配信することもありましたが、今や情報発信は無料で出来ますものね。使わない手はありません。SNSは地道に手間暇をかけて更新しています。自分ひとりで抱えてやるのはダメです。大変だし続かない。担当のスタッフに楽しんでもらいながら、続けることが大切です。

口コミで広がることですね。その説得力はお金をかけたどんな広告よりも効果的です。友達が美味しいと言っていたら気になりますし、みんなが行っているなら自分も行きたいとと思いますからね。口コミで広まってもらうためにも、美味しい料理があってこそ、です。

内装は自分で考えて、業者にお願いしました。ただ、自分たちで出来ることはやりました。そうすることで自分が思い描いた世界観を実現しやすいものですし、コストも抑えられます。過去、飲食店をやってきたことで学んだ知恵ですね。

お話を聞いた方：山崎けんじ
北海道札幌市出身。20代から飲食業界に従事。経営やマネジメントが専門だった。10年ほど前にスリランカのスパイスに目覚め、現地のオーガニックスパイス会社との共同開発にて独自のカレースパイスを作成。札幌でスープカレーの店を開業。その後、培ったマネジメント知識も用い、カレービジネスのコンサルタントや店舗開発も手掛ける。スープカレーを引っ提げて札幌から仙台へ移住、そして、よりおいしい食材を求め沖縄県へ移住。

沖縄黒糖カレーの店 あじとや

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この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。