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今やクレジットカード払いは世界的に見ても主流になっています。またカード払いを希望するお客様の中には、カードのポイントを貯めている方も多く、カードが使えるお店を選んで入店することも。お店のホームページなどでカードが使えることをアピールすることで集客に繋がります。
クレジットカードを導入するには?
クレジットカードを使った決済は、クレジット会社が購入代金を一時的に立て替え、期日に消費者の銀行口座から引き落としを行う信用取引のこと。店舗でクレジットカード決済を始めるには、「クレジットカード会社との契約」と「CAT端末」が必要です。実際に導入にこぎつけるには審査やコスト面など、いくつかのハードルがあるのも現実です。
基本的にクレジットカード会社と直接契約または、決済代行会社を利用して導入します。クレジットカード会社と契約
直接契約は審査基準が非常に厳しく、とくに個人事業主や実績のない小規模店は、経営状態、扱う商材などもチェックされるため、契約まで至らない可能性もあります。また、手続きが煩雑な上に、安全性の高い決済システムの構築も必要となり、自分だけの力で行うにはかなりの手間暇がかかります。
決済代行会社を利用する
クレジットカード会社と直接契約した決済システムを取り入れるにはハードルが高いため、基本的には決済代行会社が多く利用されています。このような決済代行会社と契約するだけで、カード会社との契約から、毎月の決済処理までのすべてを代行してくれるので、店側にとっても負担が少なく、簡単にクレジットカード決済を導入できるのです。ただし、会社によって手数料やサービス内容が違うので、よく検討することが大切になってきます。
CAT端末を導入
お店でよく見かける、クレジットカードを通す機械を「CAT」といいます。これはオンライン上でクレジットカードの利用認証を行うもので、CAT端末やクレジット端末と呼ばれます。CAT端末は15万円程度で購入できます。
クレジットカード決済のメリット
売上アップには購買意欲のあるお客様を逃さずキャッチすることが重要。クレジットカードが使えるお店なら、現金の持ち合せを気にすることなく買い物ができますし、飲食店なら追加オーダーも期待できます。また、最近はポイントを貯めるためにクレジットカードを積極的に使用する人が増えています。カードが使える店ということで、リピーターになってもらえる可能性もあるのです。具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
顧客単価が上がる
人間の心理は不思議なもので、カード払いの方が現金払いよりも支出額が多くなりやすいという特徴があります。これは、財布から現金がなくなっていくことに対して抵抗を感じて支出を思いとどまる人が多いほか、現金をあまり財布内に入れて持ち歩いていないことが理由として挙げられます。
しかし、カード払いに対応している店舗や飲食店などの場合には、財布の中身を気にせずに買い物や飲食を楽しもうという気持ちになります。そのため、現金払いしか対応していない店舗や飲食店よりもお金を多く支出しやすいので、顧客単価の上昇も期待できるでしょう。防犯面での安全性が高まる
現金払いしか対応していない店舗などは、つり銭のために用意している現金や、その日の売上金などが必ずレジ内にあるということが分かっているので、強盗に狙われやすいです。強盗に一度狙われてしまうと、狙いやすい店と目を付けられて何度も被害にあう可能性もあるので、強盗対策が重要です。
カード払いに対応している場合には、レジにお釣りをそこまで残しておく必要がないほか、現金払いが減ることによってレジに売上が残りにくいため、強盗が入った場合のリスクを抑えることができます。お客さんの利便性の向上のほか、防犯面での安全性が高まることも大きなメリットと言えるでしょう。外国人観光客の需要が期待できる
日本人が国内で買い物や飲食する際に、現金しか対応していない店舗や飲食店であったとしても、そこまで不便に感じることはありません。しかし、外国人観光客の場合には、常に日本円を持ち歩いているとは限らないため、カード払いに対応していない場合は、いちいち日本円に両替してから買い物や飲食する必要があるため、手間がかかります。
しかし、カード払いに対応している場合には、両替の必要もないため、スムーズに買い物や飲食を楽しむことが可能です。特に、2020年に東京オリンピック、2025年に大阪万博など、国際的なイベントによって外国人観光客の増加が期待されています。外国人観光客の買い物や飲食などによる消費を逃さないようにするためにも、カード払いに対応している方が良いと言えるでしょう。団体客の需要が期待できる
企業などの団体客が飲食店を利用する際に、現金しか対応していないと、いちいち領収書を貰う手間が生じるほか、支払い管理が面倒になるというデメリットがあります。
一方、カード払いに対応している場合には、会社のカードを使用すれば、いちいち領収書を発行する手間を省くことが可能です。また、幹事にとっては自分のカードで一時的に払って立て替えておくことによって、多くのポイントを得るきっかけになるため、団体客の需要を逃さないためにもカード払いの導入は必須と言えるでしょう。クレジットカード決済のデメリット
クレジットカード決済の導入は、メリットばかりではありません。カード会社に決済手数料を支払う必要があります。さらに、偽造カードなどの不正利用は避けられないリスクです。しかも不正利用の被害にあった場合、加盟店が補償を迫られるケースもあるのです。具体的にどのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。
手数料による売上の圧縮
お客さんがカード決済を選択した場合には、売上の5%程度が手数料として徴収されます。この5%というのは、カード会社によって異なりますが、手数料が発生することには変わりありません。
カードによる決済が続いた場合は、結果的に全商品や全サービスを5%割引で提供したのと同じことになるため、売上の圧縮につながってしまいます。原価率を下げて低価格で商品やサービスを提供している店舗や飲食店にとっては、5%程度とはいえ大きな負担増と言えるでしょう。入金まで時間がかかる
現金による支払いのみしか対応していない場合は、商品やサービスの提供と同時に現金が手元に入ってくるため、資金管理を行いやすいというメリットがあります。しかし、カード払いの場合には、月末などにまとめてカード会社に請求するケースが多いため、入金までに時間がかかります。
運用資金が潤沢にある場合は、入金が遅れても運用資金から次の仕入れなどに回すことが可能です。しかし、現金で仕入れを行っているような店舗や飲食店では、この入金の遅れが致命的になる可能性があります。また、季節によって繁忙期にムラがあるような業種もこの入金の遅れの影響を大きく受けることになるため、ある程度資金の流れが把握できてから導入した方が良い場合もあるでしょう。クレジットカード、入金までの仕組み
店頭でクレジットカードを決済した後、定められた締切日までにカード会社に売上票を送ります。すると後日、店側の指定の金融機関口座に、手数料などを差し引いた金額がカード会社から振り込まれます。お客様が会計をしてから実際に手元に現金が振り込まれるまでタイムラグがあることを覚えておきましょう。
この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。- NEW最新記事
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