• 2021/06/04
  • 00:05:26

【Sec.2-2】創業計画書を作成する

セミナー内容の紹介

こんにちは!canaeru開業サポートの加納です。今回は日本政策金融公庫に提出する創業計画書の書き方についてお届けします。
創業計画書を記入する前に、ご自分の考えるお店のターゲット、セールスポイント、おおよその客単価、店舗の立地から想定される来店客数や回転数を明確にしてください。これがいわゆるお店の“コンセプト”となり、創業計画書作成の際に必要となります。
コンセプトが固まったら、創業計画書を作成してみましょう。

創業計画書を作成する
1.創業の動機
まず創業の動機。なぜこのタイミングで開業を決意したのか、また思いつきではなく以前から温めてきた計画であることなどを伝えられるかが重要です。

2.経営者の略歴等
経営者の略歴等はあなたの今までの経歴をそのまま記入してください。また、お店のマネージャーや料理長の経験があればその旨も記入してください。

3.取扱商品・サービス
取扱商品・サービス、セールスポイントは他店との差別化、あなたのお店のオリジナリティを伝えてください。

4.取引先・取引関係等
取引先・取引関係等は現在分かっている業者や支払い方法などを記入してください。

5.従業員/6.お借入れの状況
従業員、お借入れの状況はそれぞれ想定している従業員の数、現在のお借り入れの状況を記入ください。

次の必要な資金と調達方法、事業の見通しはこの書類の中で最も重要な部分となりますので、少し詳しく説明していきます。

7.必要な資金と調達方法
必要な資金と調達方法はいわゆる資金計画を書く欄です。設備資金は前回お話しした通り、内装、厨房機器、店舗物件の取得費用などを記入してください。ただし前家賃は設備資金ではなく、運転資金の欄に記入してください。運転資金は仕入れ費用の1ヵ月分、諸経費は4~6ヵ月分は確保するようにしてください。設備資金と運転資金の合計額がこの事業への投資額となります。
ではこの費用をどのように用意するのかを右側の調達の方法に記入します。
まず自己資金の額を記入し、投資額との差額を調達の方法に分けて記入します。こちらの欄とこちらの欄は一致します。

8.事業の見通し
最後に事業の見通しです。売上高は客単価、席数、回転率、営業日数などももとに算出し、売上原価は業態によって差がありますが、飲食店であればおおむね原価率30~40%程度と考えてください。経費の人件費は個人営業の場合、事業主の分は含めないので注意が必要です。また支払利息は借入金額×融資利率÷12ヵ月で計算してください。融資の利率は変動しますのでその時その時で確認が必要です。その他の項目についても想定された金額を記入してください。

さて次回は公庫で実施されている特別措置などについてお話しします。ご期待ください。

もっと具体的な記入方法が知りたい、光熱費はどれくらい見込んだらいいだろう?この事業計画で大丈夫だろうか?など、お悩み・ご質問がある方はcanaeru開業サポートまでご連絡ください。

講師
canaeru開業サポート 加納健雄
元金融機関の融資担当者。今はcanaeru開業サポートのメンバーとして、店舗開業者のサポートを行っている。

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