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【小阪裕司コラム】第187回:どういう心配りが良い関係をもたらすか
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全国・海外から約1,500社が参加する「ワクワク系マーケティング実践会」を主宰する小阪裕司が商売成功のヒントを毎週お届けします。
顧客との“絆作り”に「ニューズレター」を活用
今回は、顧客との絆作りに関するお話。コミュニケーションにおけるどういう心配りが良い関係をもたらすかの好例だ。ワクワク系マーケティング実践会(このコラムでお伝えしている商売の理論と実践手法を実践する企業とビジネスパーソンの会)会員の、ある清掃会社からのご報告。
同社は近年、そもそもの品質の高い仕事ぶりとワクワク系の絆作りが相まって、顧客との良好な関係が持続でき、業績も好調な中にある。そんな同社・社長から、顧客とのコミュニケーションツールに関するご報告をいただいた。
そのツールとは、われわれが「ニューズレター」と呼ぶものだ。同社のものはA4縦サイズで裏表2ページのもの。社長いわく「当社はB to Bですので、『みなさん忙しい』ということで、表面1分、裏面1分で流し読みできるように、そしてちょっと時間があるときはしっかりとお読みいただけるようにと考えて作っております」。
その表面は、1月号なら「ノロウイルスに注意!」4月号なら「カーペットの洗浄方法」と、ワクワク系のセオリーに則って、お客さんにとってのお役立ち情報が綴られている。「お客様が当社に頼みたくなるように、と同時に仕事の資料としても使えるように」配慮していると社長は言う。
裏面はというと、こちらもセオリーに則って、「小さな旅日記」というコーナー仕立てで、自分が旅したことを記す日記風の記事となっている。これは顧客とのコミュニケーションにおいては要の情報で、専門的には「自己開示情報」と呼ばれる、絆作りに欠かせないものだ。
さらなる工夫で得られる信頼
いただいた報告には他にも、どんなことに留意してニューズレターを作っているかが細々と書かれていたが、私が特に感心したのは、レターに載せた写真に関する留意点だ。彼は、それについてこう語る。「仕事に関しての写真は角を四角くしています。きっちりした感じがでるように」「(旅日記の方の)写真は角丸にして、やわらかい雰囲気がでるようにしています」。
ほんのA4裏表のニューズレターだが、彼は、読み手がそれを読むときの状況、どんな印象で伝わるかなどをよく考えている。そんな彼のコミュニケーションに臨む姿勢は、他のすべての機会に具体的な言動となって現れているだろう。同社が現在、多くの顧客から愛され信頼されている理由の一端が伺えた、ささやかな、しかし貴重な実践の報告である。
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