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商店街などにあるいわゆる「ブティック」ってなんで潰れないの?

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商店街で目にする「ブティック」。いわゆる中年以上の女性をターゲットにしたファッションショップですが、不思議と長年続けているところが多く、不景気のあおりを受けているようなことも見て取れません。ファストファッションが流行る中、このようなお店はどのように経営戦略を立てているのでしょうか?

お客様に対する時間設定と徹底したリピート戦略

ファストファッションを取り扱うお店では、販売員が「何かお探しですか?」と聞くことはほとんどありません。これはあえてお客様に時間を掛けないことで業務を効率化し、かつお客様の自由な買い物を邪魔しないという2つの効果があります。これに対してアパレルショップやセレクトショップになると定員が「何かお探しですか?」、「この商品は今年の流行りですよ」、「よかったらご試着ください」などと声をかけることが多いです。これは単価が高いものを売るための戦略のひとつです。
そして注目の潰れないブティック。こちらはアパレルショップをはるかにしのぐ時間をお客様に費やします。本当に服を売る気があるのかというくらい、お店の中でお茶を出して日頃の旦那の愚痴を聞いてあげたり、芸能ニュースに華を咲かせたりと徹底してお客様に時間を費やします。それにより、リピート客や、常連さんを作り出します。薄利多売の戦略をしているお店ももちろんありますが、こういった長期的にお付き合いできる顧客を獲得しているのです。

知っておきたい「お直し」の実情

ズボンを購入したときの裾上げ、いわゆる「お直し」。ブティックはこのお直しについて、徹底的にお客様に提案します。破れた服を修理してくれたり、外れたパーツをきれいに取り付けてくれたり。そのお直しをお店でしたり、外注に出すことで、実際の販売価格よりも高い価格で商品を販売します。利益を上げるだけでなく、お客様の満足度を高めているのです。つまりは半オーダーメイド、半レディメイド(既製商品)スタイルが、潰れないブティックの大きな戦略なのです。

お客様との関係性の原点がそこにある

これら潰れない洋服店には商売の原点とも言っていい戦略があります。先に述べた徹底したリピート戦略、お直しの提案、お客様を本当に大切にする気概。それが時代を超えて支持されている理由です。もちろん、ブティックがまったく儲かっていなくても、兼業で収入を得ていたりすることもあるかもしれませんが、少なからず多くのお店が経営努力によって存続しています。その方法がリピーター獲得とお直し提案なのです。この2つはお客様ひとりをしっかりと大切にし、本当にお客様の望むものを提供するという商売の原理原則に当たる部分となります。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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