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夫婦円満な飲食店経営の秘訣

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飲食店を夫婦で経営しているお店は意外と多いものです。
夫婦で一緒にいる時間を増やしたい、老後は夫婦でカフェを開きたいなど、理由は様々です。
ただし、仕事とプライベートの両面で長い時間を共に過ごすということは、喧嘩や衝突を生む可能性も秘めています。
今回は、夫婦円満に長く飲食店経営していくための極意を、3つご紹介します。

極意その1:仕事とプライベートのON、OFFは明確に

どんなに仲が良い夫婦でも、喧嘩になってしまうことはあります。きっかけは、仕事、家庭、それ以外にも様々なことが考えられます。しかし、それを店内、家庭内に持ち込むことは、雰囲気を悪くしてしまいます。次のような心持ちでいることが、喧嘩を未然に防ぎ、そして喧嘩になってしまったときの対処法になります。

極意その1:仕事とプライベートのON、OFFは明確に

OFFになったら仕事の話は控える

ONとOFFの切り替えを明確にすることが重要なポイントです。
家庭内でも仕事の話をすると、落ち着ける時間がなくなり、衝突のきっかけになる場合があります。自宅に帰ったら、できる限り仕事の話は控えて、お互いリラックス空間を作るように心がけましょう。仕事上の話が必要な場合はミーティングを開き、仕事の時間内で話し合うことが大切です。
ON、OFFを明確な形で切り替えるため、仕事の時間は「シェフ」「マネージャー」と役職で呼び合うなどの工夫をすることもポイント。飲食店を開業する段階でルールを決めておくと、良いビジネス・夫婦関係を保つことができます。

感謝の気持ちを伝え合う

ポイントは、お互いにしっかりコミュニケーションをとり、思いを言葉で伝えることです。
飲食店の経営がうまくいかない時ほど、二人の間にきまずい空気が流れます。夫婦関係に戻っても、なかなかこの空気感を変えることは難しいでしょう。
このような苦しい状況下でこそ、日頃の感謝の気持ちをもって、小さな「ありがとう」を積み重ねていくことが大切です。厳しいときを一緒に乗り越えてこそ、夫婦としてもビジネス関係としても絆が深まり、成長できます。蜜にコミュニケーションをとり、お互いへの感謝・敬意を忘れないようにしましょう。

極意その2:仕事内・家庭内の役割分担を明確に

夫婦関係を円満に築くためには、お互いの役割分担をはっきりさせておくことが大切です。
家庭内での役割分担は、仕事の終業時間や得意・不得意を考慮し、お互いに負担にならないよう工夫する必要があります。飲食店を開業する前に夫婦間でしっかり話し合っておきましょう。

難しいのが、仕事上の役割分担です。経営におけるどの部分をお互い担うかは、飲食店経営そのものを軌道にのせるうえでも重要なことです。飲食店経営における夫婦の役割分担のコツをご紹介します。

お客様と従業員に配慮した役割分担を

お客様、一緒に働く従業員の立場に立って、それぞれの役割を決める必要があります。
お客様の場合、例えば、常に同じ人がホールにいることでお客様との会話を作り出すことができます。ホールとキッチンの入れ替わりが激しいと、お客様と築き上げてきた会話がムダになってしまいます。
従業員の場合、ホールかキッチンどちらかにしぼった役割を与えることで、早く仕事を覚えてもらうことができます。従業員は、新しい環境下での慣れない仕事に不安を抱いています。プレッシャーに配慮した、接し方、役割分担が必要になってくるのです。

必要に応じたオペレーションの見直しを

飲食店を開業する前に運営業務の流れを決めていても、その通りにいかないのが飲食店経営の難しい部分です。夫婦間での衝突の原因にもなりやすく、オペレーションの見直しは常に意識すべきことです。実情に応じた担当職務の見直しを図り、夫婦で協力しながら経営していくようにしましょう。それぞれが任された仕事に対して責任を持つために、責任の所在を明確にしておくことが重要です。
つど、夫婦間で話し合い、最適なオペレーション作りを目指しましょう。

オペレーションはマニュアル化を

開業したての時期はとくに、オペレーションが大きく変更されます。しかし、慣れと同時に、次第に仕事の進め方も安定してきます。その段階で、オペレーションマニュアルを作成しましょう。身に付けたノウハウを共有することで、お客様がいつ訪れても快適な空間作りができます。また、従業員の教育資料としても活用でき、従業員が入れ替わっても、一定の水準を保った接客ができます。
1週間に1度ほどの頻度で、それぞれの立場から得られた気づきや改善点をそのつど共有し、改良へと取り組んでいくことも大切になるでしょう。

極意その3:長期的な視点をもった明確な資金計画を立てる

飲食店開業に必要な資金は、東京都内で1000万円ともいわれます。これを自己資金と借入でまかなう必要があり、家計への負担は計り知れません。夫婦で飲食店を経営する場合、生活費を確保した資金計画を行う必要があるのです。生活への負担を考慮したシビアな見積もりを立てましょう。

極意その3:長期的な視点をもった明確な資金計画を立てる

店舗工事中のコストアップはなるべく避ける

店舗の工事が始まると、想定以上の希望が出てくるものです。そのため、予定よりも費用がかかってしまう場合があります。夫婦間納得の上でのコストアップであれば問題ありませんが、パートナーの了承なくコストアップしてトラブルになるケースが多いのも事実です。そもそも、工事が始まってからの急な変更は、施工業者にとっても負担になります。当初のスケジュールよりも後ろ倒しになり、開業のタイミングがずれる可能性もあります。
夫婦で共に協力して飲食店を経営していく以上、そのリスクを共有する必要があります。打ち合わせ段階からしっかり話し合い、内容を吟味の上で進めましょう。

長期的な見通しを夫婦間で話し合う

飲食店開業後の資金計画立ても重要です。開業すれば必ず儲かるというものではなく、適切な価格設定や原価計算があってようやく採算が取れます。現状をふまえた改善策を話し合う必要があるのです。夫婦間で経営状況に関して意見交換する時間を作り、安定した収支を目指しましょう。5年・10年後まで見通した計画を立てておき、目標をお互いに共有すると良いです。経営収支計画と家計管理を並行して行うことで、仕事と家庭の両面での見通しが把握できます。
飲食店経営を上手く夫婦でやりくりするコツは、お互いに将来についてしっかりと話し合うことにあるのです。

まとめ

夫婦で飲食店を経営していくことは、一見大変そうに感じられるかもしれません。
ビジネスパートナーであり夫婦であるという難しい関係性の中で、最良のパートナーでいる秘訣は、お互いを尊重し、話し合いの機会を多く作ることです。
喧嘩や衝突があったとしても、それを一緒に乗り越えるほどにお互いの絆は深まります。
飲食店経営を夫婦で考えている方は、ぜひお互いの考えを知るためのコミュニケーションの機会を多くとるようにしてみてください。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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