人気の業態「クイックマッサージ店」は開業チャンス！？

ストレス社会の現代、OLやサラリーマンはもちろん、学生にまでマッサージの利用者が拡大してきたことを受け、住宅街だけでなくオフィス街でマッサージを行う施術所が全国的に増えてきています。
クイックマッサージは「短時間で凝りをほぐすマッサージ」と定義され、具体的には下記のような特徴を持ちます。
1,10～20分など短時間での利用
2,気軽に施術ができる
3,短時間のため料金が安い
これから新たにお店を構える経営者にとっては魅力的な業界にも見えます。しかし、需要が高いということは、それだけ競合も多いということです。ライバル競争に勝ち抜くためには、開業前に綿密に戦略を立てることが必要です。

クイックマッサージは医療行為とはされておらず、あくまでストレス解消やリラクゼーションが目的です。そのため国家資格は不要。開業にあたっては、専門学校や実際のマッサージサロンで働きながら知識や技術を身につけ、独立開業するのが一般的です。

成長を続けるマッサージやリフレクソロジーの市場は、2012年には市場規模が1,000億円を超えました。今後もその規模を拡大し続けていくことが予想されます。
短時間で利用するサービスであるため、「入りやすさ・通いやすさ」は非常に重要なポイント。飲食店などと比べれば、設備や動力などの条件にあまり縛られない傾向にありますが、それでも出店場所に関しては慎重に検討する必要があります。
駅前の繁華街はもちろん、駅中や駅通路、駅ビルや商業施設などに出店する場合も多く、繁華街では空中階に出店するケースも増えています。その場合は窓看板などで視認性を高める工夫が必要です。

毎月安定的な売上げを見込めるよう、固定客確保も忘れてはいけません。施術の効果を実感してもらうことも大切ですが、他にも注意するべきことが多々あります。
カウンセリングなどのコミュニケーションで信頼感を得ることや、店舗自体の清潔感なども忘れてはならない要素。割引クーポン等で新規集客できたとしても、満足度を提供できなくてはリピーターになってもらうのは難しいです。
施術の質と同時に、接客の質を高める努力も怠ってはいけません。
リピーターや固定客を作るために、魅力的な会員制度やポイントによる特典制度などの導入もおすすめです。

開業するにあたり、現在の市場のマーケットを知ることがその後の経営を成功させる為のカギになります。
自身でどのようなサービスを行いたいかをしっかり考え、施術内容や店舗名、ユニフォームなど、現在のマーケットにおいて受け入れられるかを慎重に判断しましょう。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。