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店長とアルバイトの恋愛は要注意!?社員との恋愛との違い、経営に与える影響とは

店長とアルバイトの恋愛は要注意!?社員との恋愛との違い、経営に与える影響とは

2015年調べのある統計データによると、「未婚者が現在の交際相手と出会ったきっかけ」は、「職場」、「友人・兄弟姉妹を通じて」に次いで「アルバイト」が第3位に入っているのだとか。とはいえ、店を管理する立場からすると、安易な恋愛モードで仕事がおざなりになってしまうのは困りもの。トラブルを最小限に抑える方法を考えてみましょう。

アルバイト先で恋愛が生まれやすい理由

アルバイトをしているのは、主に10~20代の学生です。学校よりもアルバイト先で彼や彼女ができる確率の方が高い理由は何なのか、探ってみました。

強制的に時間を共にする

人を見るときは、まず容姿からという人も多いでしょう。少なくとも第一印象が悪いと、そこから先の関係を発展させようという気にはあまりなりません。学校、特に大学は、合わないと感じる人とは自発的に接触しないことも可能なため、もっと深く知りたいと思うまで相手に関心を持つことが難しい環境であると言えます。しかし、アルバイト先は違います。決められた時間の内は、印象がよくても悪くても一緒に仕事をこなさなければならないため、嫌でも相手に関心を持たざるをえなくなります。人は恋愛に至るまで、相手の見た目だけでなく、他人への接し方、会話の内容、さらには臭い(匂い)など、目や耳、鼻を使っていくつものチェック項目を確認していると言われています。アルバイトの職場は強制的にそれができる環境下にあるため、比較的に早く恋愛が成就するというわけです。

教育関係から恋人関係に

仕事を教える・教わる立場になると、必然的に一緒に過ごす時間も多く、会話をする機会が増えるので、自然と相手に関心を持つようになります。そのうえ、教育係は仕事の経験も豊富で、知らないことをたくさん知っているため、新米バイトが憧れを持ったり、頼りがいを感じてしまったりすることも多くなります。先輩バイトも、そんな自分を頼りにしてくれることが嬉しく、守ってあげたいという感情が生まれ恋愛関係につながりやすいと考えられます。

忙しいお店ほど可能性UP

お店が忙しければシフトに入る機会も多くなります。ほぼ毎日顔を合わせるような状況になれば、やはり自然と関係性は密になるでしょう。帰りが一緒になることも出てきて、職場の外でも話をする機会が増えます。また、ドキドキ・ハラハラするような忙しい状況下に一緒に置かれると、そのドキドキを恋愛のドキドキと錯覚して恋に落ちる「吊り橋効果」という現象に陥りやすくなるとも言われています。「ピンチを一緒に乗り切った」という思いが、ただのバイト仲間から恋愛関係へシフトするきっかけを与えてくれるようです。

考えられる仕事への影響は?

恋は盲目と言いますが、人は一度恋愛モードに入ってしまうと周囲の存在が目に入らなくなってしまいがち。特にアルバイトという責任が低い立場では、お互い相手に甘くなってしまう傾向があり、場合によっては仕事の質を落としてしまう可能性もあります。

シフトを合わせる

一緒にいたいがために、カップルが無理やりシフトの変更を希望したり、休憩時間を勝手に組んでしまったりすることが起きると考えられますが、管理する立場としてはほかのアルバイトや社員に示しがつきません。二人を特別扱いせず、状況を公正に判断することが大切です。ひどい場合は直接話をして、あくまで職場には仕事をしに来ているということを自覚するよう指導しましょう。

職場で喧嘩が始まる

バイト内に限りませんが、仲間内のカップルの関係がこじれると、周囲にピリピリした空気が伝わったり、必要以上の気遣いを要求してしまったりすることがあります。バイトという強制的に一緒にいなければならない環境では、「ほかの女の子に優しくしていたじゃない?」「〇〇さんとあの後どこにいったんだ?」など、さらに見なくてもいいものまで見てしまって、喧嘩にほかのスタッフを巻き込んでしまうことも。恋愛は個人の自由ですが、こうした人間関係のトラブルは、チームワークに影響を及ぼします。さりげなく「仕事は仕事」という話をする一方、アルバイトのスタッフが気軽に相談できるような雰囲気を作るのも大切です。

周りのスタッフやお客様からの視線

恋愛をしているカップルにとって、無意識にお互いに視線を向けてしまうのは仕方のないことかもしれません。ただ、あまりに「二人の世界」に入り込まれてしまうと、周囲も気を遣ってしまいますし、何よりお金をもらって仕事をしているという責任の薄さが伝わって、不愉快な思いがします。そうした空気は仕事の質を落とし、お客様にも伝わってしまうもの。あまりにも度が過ぎる場合には、「周囲にばれている」ことを本人たちに自覚させつつ、ほかのスタッフと一緒に仕事を組ませてタスクを与えるなど、カップルが仕事場で浮かないような工夫をするのも一案です。

プラスの影響もある?

とはいうものの、バイト内の恋愛はデメリットばかりではありません。恋愛対象が一緒にいると、気持ちも充実しますし、“デキる自分”を相手に見せたいのでモチベーションが上がり、よい仕事につながりやすいというメリットもあります。交際に至るまでは、バイト仲間もなんとか二人をうまくいかせようと協力しますし、コミュニケーションも活発になります。管理者としては、アルバイト同士の結束が高まったり、仕事に責任感が生まれたりするのは歓迎すべきポイント。よほどひどい状況にならない限りは、そっと見守りつつ、状況を冷静に判断するようにしましょう。

社員とアルバイトの恋愛には注意!

恋愛がアルバイト同士の場合は、二人とも同じ「雇われている側」なので、管理者がしっかりと見守り、時に間に入るというスタンスで行けますが、カップルが社員とアルバイトという場合は難しいものがあります。役職にかかわらず、社員はバイトよりも格上です。それがゆえに、何かアルバイト同士でトラブルがあったときには、交際相手が仲間から「シフトの都合を優先してもらっている」「楽な仕事を与えられている」「失敗しても叱られない」といった見方をされてしまいがち。社員に対しては、立場が違うからこそ、毅然とした態度で仕事に取り組むように指導しましょう。一方、今のご時世、社員の立場を利用して無理やり交際を迫るパワーハラスメントに当たるかどうかの見極めも重要。さりげなく当事者や周辺に話を聞いてみるのも手です。

店長とアルバイトの恋愛は要注意!

カップルが店長とアルバイトという場合も考えられます。しかし、そのリスクはさらに大きく、二人の恋愛がどんなに純粋であったとしても、トップに立つ者がその立場を逸脱、あるいは利用する行為をとっていると考えられ、店の社会的な信用を失いかねません。特に意中のアルバイトが未成年であれば、下手をすると犯罪者になってしまう可能性もあります。バイト内の結束やコミュニケーションの取りづらさも、一社員の恋愛の比ではありません。そのため、会社にそれを知られた場合は、店長が異動になったり、評価が落ちたりする可能性があります。そうしたリスクを承知のうえで、それでも恋愛関係を続けたいのなら、職場仲間には一切秘密にし、仕事とプライベートは完全に分けるという覚悟が必要。仕事は仕事、恋愛は恋愛。これが実行できなければ、店をまとめることはできません。

この記事の監修

株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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