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バレンタイン商戦。今やチョレコートなどを取り扱う洋菓子店にとどまらず、アパレルショップやレストランなどもビジネスチャンスとばかりにバレンタインに乗じたサービスを展開しています。クリスマスやハロウィンなどと同様、消費が活発化する一大イベントです。バレンタイン商戦に参加する際のポイントはどこにあるのでしょうか。
バレンタイン市場、その規模は?
バレンタインデーの市場規模は拡大傾向にあります。
日本記念日協会によると2000年に500億円だった推計市場規模が、2017年にはバレンタインデー史上最高額となる1385億円の推計市場規模にまで拡大しました。
ここまで市場が拡大した理由は、純粋なる本命チョコから派生した、義理チョコ、友チョコ、世話チョコ(お世話になった方に贈る)、ファミチョコ、自分チョコ、ご褒美チョコ、と、だれもが楽しめる○○チョコのバリエーションが広がったことも急伸の一因にあるとしています。
またSNSの普及で、インスタ映えする高級ブランドチョコが人気で、全体的に売り上げ単価が上がっている傾向にあるとか。
面白いのは、2月14日が平日の方が市場規模はぐっと上がるという現象。
というのも義理チョコ市場が大きく動くそうで、「平日だと、義理チョコから逃げられない」という声もあるとか。バレンタインデーを盛り上げる飲食店のイベント企画
今や巨大市場に発展したバレンタインデー。
その消費ムードにあやかって、飲食店もスペシャルな企画を立ち上げれば、集客に繋がるかもしれません。
カップルのみならず、お子様からご家族、友達、そして自分へと、形を変えて発展しているバレンタイン市場だからこそ、「女性から男性へ」「恋人達のイベント」といった思い込みは捨ててしまうことが、企画成功のポイントと言えそうです。バレンタイン限定メニューを展開しよう
チョコレートを使った期間限定の特別メニューは、押させておきたいところ。
デザート系はもちろん、ココアやホットチョコなどの飲み物系、甘さを抑えた大人のための一品まで、ターゲット層に合わせたアレンジが可能です。
盛り付けやデコレーションを含めたトータルの演出が満足感アップにつながります。
いつもの料理をハートの食器に盛り付けたり、ソースをハート型にかけたりといったアレンジで、バレンタインの特別感を演出する方法も有効です。バレンタイン特別プランを提供
バレンタイン期間だけの特別プランも人気です。
カップルを対象としたプランにとどまらず、キーワードに「ハッピー」「ありがとう」「ご褒美」といった万人に共通するフレーズをいれることで、ターゲットの間口を広げる工夫をするといいかもしれません。
またプラン利用のお得感を打ち出すことで集客につなげてもいいでしょう。お客様にバレンタインのプレゼント
クリスマスのごとく、バレンタインだから外食しよう!という意識をもっている人は日本にどのくらいいるでしょうか?
一方、バレンタインは特に関係ないけれども、期間中に飲食店を利用した、というお客様は多くいらっしゃいます。
そんな方たちも取り込んで、バレンタインならではのちょっとした「ありがとうプレゼント」を用意してみてはいかがでしょう。
期待していなかった分、何かをサービスされると嬉しいもの。
お店の好印象につながることから、将来的に来店頻度が増えることに繋がります。
女性店員からの「ありがとうチョコ」や、女性客へのミニプレゼントなどなど、サプライズプレゼントは効果大です。バレンタイン限定割引でお得感をアピール
カップル来店割引や、ホワイトデーとのダブル予約割引といったアイディアで、お得感を打ち出して、他店との差別化を狙いましょう。
中には「店員にチョコをくれたら割引適用」というユニークなサービスでバレンタインを盛り上げているお店も。
アイディア次第でみんなでハッピーを分かち合えますね。イベントの開催
そもそも西洋のバレンタインデーは、大好きな人へ感謝と想いを込めて贈り物をする「恋人たちの日」。
原点に想いを馳せて、心温まるひと時を過ごしていただく機会を提供することもできます。
例えば、生演奏や生歌のリサイタルを企画するなど、料理以外にも楽しんでいただけるバレンタインならではの特別イベントを開催してみてはいかがでしょうか。バレンタインは「女子会」で盛り上がる傾向に!
バレンタインの特別メニューを展開する上で、押さえておきたいのが、「女子会」。
友達とワイワイおしゃべりするのが大好きな女子には、期間限定コースは非日常を楽しめてとっても魅力的です。
「バレンタイン女子会」というからには、チョコレートフォンデュ、ケーキ食べ放題など、「チョコレートパーティ」にはテンションの上がる女子も多いはず。
とはいえ、甘いもの好きの女子ばかりとは限りません。
健康や美に意識の高い女子向けには、オーガニック野菜やマクロビスィーツを取り入れるなど、「愛され女性」をキーワードにメニューを構成してもよし。
切り口を工夫して、女性受けするオリジナルコースを考案しましょう。店内装飾やPOPを活用して、短期間で集客を!
大型ショッピングモールでは、お正月が終わるとすぐにバレンタイン装飾に切り替りますし、テレビでもバレンタインCMを目にするようになります。
このように社会全体が2月14日に向けて盛り上げムードに突入するので、それに合わせてバレンタインの装飾で華やかな空間を作り始めましょう。
ハートや天使をかわいらしくあしらって、赤・ピンク・白のイメージで統一感をだしながらお店全体を演出します。
クリスマス装飾で使うLEDを利用してもOK。
店内POPをうまく活用して、積極的にバレンタイン企画を売り込んでいきましょう。知っておきたい、バレンタインのはじまり
バレンタインデーの起源は3世紀のローマと言われています。
時の皇帝は、戦場で潔く命を捧げられるよう、兵士の結婚を禁じていましたが、それを哀れに思い、密かに結婚の儀式を行っていたのが、バレンタイン神父でした。
しかし、それが皇帝に知られてしまい、バレンタイン神父は処刑されてしまいます。
それが、2月14日でした。
後にキリスト教ではこの日を殉教者である聖バレンタインを祀る日としました。
恋人達がギフトやカードを贈りあう日になったのです。
現在でも西洋では男女双方ともに、思いを寄せる人に贈り物をする日となっていますが、日本では女性が男性へチョコを渡して告白する日と認識している方がほとんどでしょう。
日本で初めてバレンタインチョコレートを発売したのは、1932年に洋菓子ブランド「モロゾフ」で、1932年のこと。
またモロゾフはその4年後の1936年に外国人向けの英字新聞にバレンタインチョコレートの広告を掲載しています。
1958年には、高級チョコレートメーカー「メリーチョコレート」が新宿の伊勢丹デパートで「バレンタインには、女性から男性へチョコレートを贈りましょう」というキャンペーンを実施。
そもそもカカオは「恋の媚薬」としてヨーロッパ上流階級に広まったことに起因して、チョコレートは恋愛と関係づけられているのです。
このように西洋の風習を上手に利用したチョコレート業界の宣伝から、バレンタインデーにはチョコレートという日本独自の図式が誕生。
その後、2月14日が「チョコレートの日」と制定され、1970年代には女性がチョコレートを男性に渡して告白する「日本式バレンタインデー」が定着していきました。この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。- NEW最新記事
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