ターゲットは子連れママ！？　人気タウン『二子玉川』での出店のポイントとは？

“ニコタマ”や“フタコ”の愛称で親しまれている二子玉川は、「オシャレで洗練された街」という印象の人気のエリア。最近では、駅周辺の再開発により、大型複合施設やマンションなどが次々と建設され、オシャレな飲食店も続々とオープンしています。そんな二子玉川エリアで、飲食店を開業する際のポイントとは一体、どのようなものでしょうか？

1982年に始まった二子玉川駅周辺の再開発事業。2015年夏にエクセルホテル東急の開業をもって大規模な再開発事業は一旦終了しましたが、2015年秋、楽天本社の二子玉川への全面移転が完了したことで、二子玉川エリアは「住みたい」街から「働く街」、「住みながら働きたい街」へと進化を遂げ、“職住近接エリア”として、新たに注目されはじめています。

二子玉川の駅を降りると、子連れママや、ベビーカーを押すママの多さに驚きます。駅構内から改札の外にかけては、ベビーカーを押すママにも、よちよち歩きの小さな子どもにも優しいバリアフリー構造になっています。二子玉川は、子育て中のママにとっては、東京随一といっても過言ではないほど、安心して出かけることができる街と言えそうです。

セレブの教科書とも言われる雑誌『VERY』誌上でも“白金”同様に「上品」で「おしゃれ」な街として度々登場する二子玉川。衣料品やアクセサリーなどのファッションアイテムから生活雑貨、家具に至るまで、すべてのジャンルにおいて上質なアイテムが揃う二子玉川は、“VERY妻”と呼ばれるような意識の高い女性にとっての理想の街。そのため、遠方からも「ランチはショッピングを兼ねて二子玉川へ！」という女性は非常に多く、二子玉川の街には雑誌から抜け出してきたようなオシャレなママたちの姿が多くみられます。

二子玉川は、駅以外の周辺施設も“ママ目線”を意識したつくりになっています。
ショッピングセンターでは、子連れでもラクラク入れるお手洗いや授乳室はもちろんのこと、お子様メニューの充実したレストランやカフェも充実。そして、子連れでも周囲の視線を気にせず食事を楽しめる、お座敷や個室を完備したレストランは、子連れママたちに人気のランチスポットとなっているようです。
また、二子玉川は、子連れママだけでなく“ペット連れ”にも優しい街としても有名です。ペットOKのカフェや、ペット専用スイーツを用意したカフェもあり“ペット連れ”でショッピングや飲食を楽しむ人の姿が多く見受けられます。

遠方からも感度の高い女性たちが集まる二子玉川。この街で飲食店を開業するなら、オシャレなカフェやレストランがおすすめです。ターゲットはもちろん、子育て中のママたち。そこで特に力を入れたいのが平日のランチメニューです。子育て中のママたちにとって、二子玉川での“おでかけランチ”は、育児や家事に追われる日々のちょっとした息抜きやご褒美に、というパターンが多いようです。また、子育て中でも美に対する意識が高い彼女たちには、美容と健康にいい流行のスーパーフードを取り入れたメニューや、オーガニックの野菜や卵などを使用するなど、素材にこだわったメニューが喜ばれます。グリルメニューには保存料を使わない自家製のシャルキュトリー（ハムやソーセージ、パテなど）などもおすすめです。また、ドリンクメニューでは、授乳中のママでも楽しめるデカフェ（ノンカフェインコーヒー）やノンアルコールのシャンパンが選べるような“ママ目線”のサービスも大変喜ばれます。そのほか、入口はベビーカーを押しながらでもスムーズに入店できるよう、段差をなくす工夫をしたり、店内でもベビーカーをそのままテーブルに付けられるようにテーブルスペースを広めにとったりするなどの“ママ目線”や“ママ動線”を意識した配慮も忘れないようにしましょう。
平日ランチの、“ママ目線”のサービスでお店を気に入ってもらえた場合、休日のランチや特別な日のディナーに、パパや、おじいちゃん・おばあちゃんを連れて、再度来店してくれる、というケースは少なくありません。
二子玉川のように、ファミリー層に人気の街で飲食店を出店する際は“ママ目線” を意識した細やかなサービスで、集客アップを目指しましょう。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。