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ラーメン導入で売り上げUP⁉新定番・居酒屋ラーメンのススメ

ラーメン導入で売り上げUP⁉ 新定番・居酒屋ラーメンのススメ

お酒を飲んだ後の”締め”に食べるラーメン…。なんとも格別な時間です。のんべえ達にとって締めのラーメンはもはや文化と言っても過言ではなく、後に食べるラーメンを見越して注文を考えることも珍しくありません。

そんな締めのラーメンですが、現在はラーメンと居酒屋を掛け合わせる業態が増えてきているとのこと。元々ラーメンが食べられる居酒屋は少なくありませんでしたが、ニーズの多様化やコロナの影響、そしてラーメン自体の需要の高さからその傾向が強まっているようです。

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なぜラーメンが食べたくなるのか

そもそも、なぜお酒を飲んだ後にラーメンが食べたくなってしまうのでしょうか。ラーメンに限らず、居酒屋ではついつい普段以上に食べてしまうきらいがありますが、その理由は医学的に解明されています。

満腹中枢の麻痺

人間は食事をすると、一定の量で「お腹がいっぱい」と感じます。しかし、アルコールは満腹を感じさせるホルモンを抑制し、逆に食欲を増進するホルモンを多く分泌する作用があるんだそう。そのため、満腹中枢が麻痺し、普段以上に食べてしまうということなのです。

胃酸の増加

胃酸の増加も食欲に関係します。胃に食べ物が入ると、それを消化しようと胃酸が分泌されますが、アルコールの場合は液状のため、消化するものがなく胃酸は胃壁を傷つけてしまいます。そうならないよう、胃が固形物として食物を求め、無意識に食べる量が増えるという仕組みのようです。

利尿作用と炭水化物

ラーメンが食べたくなってしまう現象については利尿作用が大きく影響します。お酒を飲めば飲むほど水分の接種も増えるため、利尿作用が働きます。その利尿作用では体内の塩分が排出されており、利尿頻度が高いと塩分不足が生じ、体が塩気の濃いものを欲するのです。

加えて、アルコール摂取によって体内で作られるアセトアルデヒドという毒素を肝臓で分解するには、炭水化物(糖分)が必要不可欠。ラーメンは塩分と炭水化物を一度に摂取できるため、飲みの後についつい食べてしまうというカラクリなんですね。

人気のラーメン居酒屋

お酒とラーメンが医学的に相性が良いことはわかりました。ということは、そのラーメンが美味しければ、集客率を上げ、シメまで長くお店に留まってもらえるのではないでしょうか。

ちまたではすでに居酒屋とラーメンを融合させて人気を博しているお店は珍しくありません。その事例をいくつか取り上げてみましょう。

框はメディア露出も多い恵比寿の名店。隠れ家的なラーメン居酒屋で、夜の部は多種多様なお酒はもちろん、80品以上のフードメニューが揃う充実ぶりが特長です。

提供するラーメンの種類も豊富で、オリジナルの海出汁スープや山出汁スープをベースに、定番の醤油や味噌味でもいただけます。鰹や鯛、昆布で出汁をとった海出汁スープは、日本酒との相性がぴったりです。

麵屋 ばらいち

「麵屋」とうたいながら、居酒屋メニューの豊富さに驚かされるこちらは亀戸駅から徒歩5分の立地にあります。店構えはほとんどラーメン屋のそれですが、入店すると壁一面に張られたメニューに目を引かれます。

ホワイトボードには日替わりのおすすめメニューが紹介されており、やはりラーメン屋というより居酒屋という方がしっくりくる雰囲気です。

もちろん、ラーメンのクオリティも申し分なく、自慢の「鶏そば」は、あっさり感と濃厚感が両立する味わいで、シメにはもってこいの一品です。

麺ダイニング ととこ

神保町にあるこちらのお店は、山形の郷土料理や地酒などを種類豊富に提供するラーメン居酒屋。お昼の営業はラーメンの注文が多いですが、夜になると店内はバーの様なおしゃれな空間が広がり、スポーツ観戦もできる憩いの場となります。

山形の味が楽しめると人気で、ラーメン屋としてTVにも取り上げられたことがあるため、夜でもラーメンで一杯ひっかけようとするお客さんが後を絶ちません。

とみや ラーメン居酒屋

こちらも昼はラーメン屋、夜は居酒屋という二毛作体制をとる、高田馬場の店舗。ラーメンの種類の豊富さはもちろん、おつまみとしては中華料理を中心にもつ鍋なども提供しています。

とみやの特徴は営業時間の長さにあり、毎日深夜2時までの営業は、最後にラーメンを食べてしまうこと間違いなしです。

居酒屋とラーメン…実は相性がイイ⁈

このように多くのラーメン居酒屋が人気を博していますが、実は居酒屋とラーメンは非常に相性がよく、ラーメンは居酒屋にとって取り入れやすいフードメニューとなっています。

特別な食材が不要

豊富なメニューを取り揃える居酒屋では、その分仕入れる食材の量や種類も膨大です。一方で、ラーメン作りに必要な素材はそれほど多くなく、居酒屋であれば既存のものでスープを作るなんてことも。

食品廃棄が増えてしまう居酒屋において余った食材を有効活用することは、原価率を下げ、売り上げ向上が期待できます。また、フードロス削減が叫ばれる昨今、社会貢献に寄与することもできるでしょう。

多角経営を低コスト・低リスクで

居酒屋がラーメン開発に踏み切る理由の一つに、多角経営が挙げられます。開店しても3年以内に実に7割が廃業に至る飲食業界において、長く続けるには相当の運や努力が必要です。

専門店として人気を得るに越したことはないですが、流行り廃りが目まぐるしい昨今、多角経営は飲食店においても有効な手段です。

ラーメン業界は開業資金が比較的少なく抑えることができ、食品衛生責任者の資格のみで始めることができるため、開業しやすい業界として知られています。居酒屋として始めるのであれば、すでに店舗と資格はクリアしている状態なので、よりコストやリスクを抑えることが可能です。

フランチャイズも利用できる

ラーメンの調理方法に詳しくない方でも、フランチャイズを利用することで自分の居酒屋の屋号はそのままにメニューに取り入れることができます。

フランチャイズチェーン本部によっては、店舗オリジナルのメニュー開発等を支援してくれるところもあり、他店との差別化を図ることもできます。また、昼のみのフランチャイズも可能なため、活用してみるといいでしょう。

居酒屋×ラーメンでさらなる売り上げを

提供しやすく需要が高い、そのうえ相性の良いラーメンは、居酒屋にとって一つの強みと言えるものです。試しに提供したラーメンが評判を呼び、上述した事例のように昼の部との二毛作経営に発展させることも可能でしょう。

さらには、居酒屋としてラーメンを提供するにとどまらず、オーナーが2店舗目や3店舗目でラーメン店を出すというケースも広まりつつあるようで、その売り上げが本業をしのぐなんていうこともあるんだとか。

現在はラーメン開発をプロデュースするフランチャイズも登場しており、「ラーメンを出したいけどやり方がわからない」という方は、利用してみるのはいかがでしょうか。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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